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鹿児島では土砂災害に厳重警戒 関東甲信などでも激しい雨
2019年7月4日 10時49分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190703/k10011980981000.html
動画 1:38
前線の影響で記録的な大雨となった鹿児島県では、地盤が緩んで少しの雨でも土砂災害のおそれがあり、引き続き厳重な警戒が必要です。4日朝からは関東甲信などでも激しい雨が降っていて、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、西日本と東日本の南岸に伸びる梅雨前線の影響で、鹿児島県のほか関東甲信や東海などで雨雲が発達しています。
午前10時までの1時間に、茨城県の高萩市大能で30ミリの激しい雨を観測しました。
記録的な大雨となった鹿児島県と宮崎県では先月28日の降り始めからの雨量が多いところで800ミリから1000ミリと平年の7月1か月分の2倍以上に達しています。
これまでに降った雨で地盤が緩み、鹿児島県では引き続き「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
大気の不安定な状態が続くため、
▽東海では昼すぎにかけて、
▽鹿児島県の種子島・屋久島地方と関東甲信では夕方にかけて、局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
5日朝までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、
▽種子島・屋久島地方で150ミリ、
▽東海で130ミリ、
▽関東甲信で100ミリなどと予想されています。
気象庁は、九州南部では少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあるとして、引き続き厳重に警戒するよう呼びかけています。
関東や東海でも、土砂災害、低い土地の浸水、川の増水に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
鹿児島県では過去、雨がやんで数時間たったあとに大規模な土砂災害が発生し、多数の犠牲者が出たことがあり、自治体が発表する情報に注意し雨が弱まったとしても斜面には近づかないようにしてください。
【報ステ】九州大雨 土砂崩れ・河川の氾濫相次ぐ[2019/07/03 23:30]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000158663.html
ANNnewsCH
https://www.youtube.com/watch?v=LBRvDjhqBys
2019/07/03 に公開
活発化した梅雨前線は3日も九州地方を中心に猛烈な雨を降らせている。宮崎県えびの市では先月28日の降り始めからの雨量が1000ミリ超と、すでに7月一カ月分を大きく超えている。土砂崩れや河川の氾濫が相次いでいて、鹿児島県南さつま市の大王川では堤防が決壊。流れ出した水が田んぼや近くの住宅街に押し寄せ、商店に取り残された数人が救助された。いちき串木野市の大里川では、1日に決壊した堤防から1.5キロほど上流の護岸ブロックが崩落し、約20メートルにわたって土肌をのぞかせている。曽於市では崖崩れが起きた影響で川が氾濫。川沿いの家の庭では地割れが起きた。3年前の熊本地震で大きな被害を受けた熊本県の益城町でも川が氾濫していて、水田に土砂が流れ込むなどの被害が出ている。気象庁は2日連続となる臨時会見を開き、「大雨特別警報を発表する可能性もあり、自分や大切な人の命を守るため、早めに避難をしてほしい」と呼び掛けている。九州南部では4日未明にかけて、再び猛烈な雨が降る恐れがある。4日夕方までに降る雨の量は、九州南部で300ミリ、四国や近畿・東海で200ミリと予想されていて、引き続き警戒が必要となる。
命を守るために ▽避難 ▽河川氾濫 ▽土砂災害の注意点
2019年7月3日 15時30分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190703/k10011980421000.html

命を守るために ▽避難 ▽河川氾濫 ▽土砂災害の注意点をまとめました。
1 避難する際の注意点
避難する際の注意点です。
土砂災害や川の氾濫のリスクが高い場所にとどまらず状況が悪化する前に安全な場所に避難することが、命を守るうえで最も重要となります。
ただ、平成21年8月の大雨の際は、兵庫県佐用町で、夜間に避難しようとした住民が、川や用水路からあふれた水で押し流され犠牲になりました。周辺が暗くなったり、状況が悪化してからの避難は危険が伴います。早めの行動を心がけ、避難は明るいうちに完了するようにしてください。避難する時には周辺の状況をよく確認するようにしてください。
道路が冠水したら移動避ける 傘で確認も
道路が冠水している場合は、足元が確認できずに転倒したり、側溝やふたが開いたマンホールに転落したりする危険があります。冠水した道路を移動するのは避けてください。
ただ、どうしても通らなければならない場合は、2人以上で行動し、傘や長い棒などで足元を確認しながら避難してください。ひざの高さを超えるくらい水かさが増すと、押し流す水の力も強くなるため、歩いて逃げるのが難しくなります。車での移動にも危険があります。浸水の深さが30センチに達するとエンジンが止まり、さらに深さが増すとドアが開けにくくなるうえ、車ごと流される場合があります。車が浸水し始めたら、すぐに外に出てください。
崖や川から少しでも離れた建物に
避難しようとした時に、すでに周辺で土砂崩れなどが発生するなど、避難所に向かうのが危険な場合は、崖や川から少しでも離れた建物に移動することも一つの方法です。
自宅にとどまらざるをえない時は、建物の2階以上や、崖や斜面の反対側の部屋に移動することで、安全を確保できることもあります。ただし、これはあくまでも最後の手段です。過去の災害では、大量の水と土砂、流木に家ごと流され、犠牲になった人も数多くいます。とにかく早めの行動を心がけ、事態が悪化する前に避難を完了するようにしてください。
2 川の氾濫の注意点
まず、短時間に雨が激しく降り続いたときに最も警戒が必要なのは、山間部や都市部を流れる「中小河川」の氾濫です。
平成29年7月の「九州北部豪雨」では、山間部の中小河川を中心に土石流や氾濫が相次いで大きな被害が出ました。中小河川は、川幅が狭く、勾配が急なため、短い時間で急激に水位が上昇するのが特徴です。
特に山間部で洪水が発生すると、大量の土砂や流木とともに、住宅などを押し流すおそれがあります。中小河川は「水位計」が設置されておらず「氾濫危険情報」などが発表されないことも多いため、雨の降り方に注意するほか、気象庁の発表している「洪水警報の危険度分布」などを活用してください。
また、川の水かさが増して流れが激しくなったり、流木や石が混じったりするなど、いつもと状況が異なる時も、早めの避難を心がけてください。避難場所まで移動するのが危険だったり、猶予がない場合は、近くのより高い場所に移動することで、安全を確保できることもあります。
田んぼや用水路 見にいかないで
一方、川の氾濫などが起きなくても田んぼや用水路を見にいって流され、亡くなる人が後を絶ちません。大雨の際に田んぼや用水路を見にいくのは危険ですので控えてください。
「大きな河川」氾濫危険情報発表も
長時間、激しい雨が降り続けると、上流に降った雨が下流に流れ込み、大きな川の氾濫のリスクも高まります。まず、自治体などが公表しているハザードマップでリスクを確認することが大切です。
去年7月の西日本豪雨で川の堤防が決壊して大規模な浸水被害が出た岡山県倉敷市真備町ではハザードマップの想定と、実際に浸水した範囲が、ほぼ一致していました。
ハザードマップには、大雨で想定される浸水の範囲に加え、浸水の深さなどが示されていて、マップで示されたリスクを参考に、避難の検討をしてください。
大きな川で堤防が決壊して氾濫が起きると、大量の水が一気に流れ出し、住宅を押し流すほか、広い範囲が長期間浸水する危険性があります。
平成27年の「関東・東北豪雨」では、茨城県の鬼怒川の堤防が決壊し、常総市では多くの住宅が流され、5000棟以上の住宅が全半壊しました。
大きな川の場合には、川を管理する国や都道府県が、気象台と連携して、氾濫の危険性が高くなると、「氾濫危険情報」を共同で発表します。
この情報が出た時には、自治体などの情報に注意して、早めに避難することが重要です。また、自分の住んでいる地域の雨量だけでなく、川の上流の雨量にも注意が必要です。
3 土砂災害の注意点
土砂災害の注意点です。リスクを確認したうえで、自治体などが発表する情報に注意し、早めの避難を心がけてください。
去年7月の西日本豪雨では、土砂災害による死者の出た場所のおよそ9割が「土砂災害警戒区域」など、あらかじめ危険性が指摘されている場所でした。注意が必要なのが、斜面やがけの近くだけでなく、比較的離れた場所でも土砂災害警戒区域に指定されているケースがあり、被害が相次いでいることです。まずは、「ハザードマップ」などで自分のいる場所が土砂災害の危険性がある場所かどうかを確認してください。
「土砂災害警戒情報」の発表に注意
土砂災害の危険性が非常に高まると、気象台と都道府県は「土砂災害警戒情報」を共同で発表します。土砂災害の危険性がある場所に住んでいる人は、この情報が発表されたら、自治体の情報に注意し、早めに避難してください。
いつもと異なる現象に注意
土砂災害警戒情報や避難に関する情報が発表されていなくても、土砂災害は突然発生することがあります。
土砂災害が発生する前には、斜面から小石が落ちてくる、斜面に亀裂ができる、斜面から突然水が湧き出したり、川の水が急に少なくなったりするほか、「山鳴り」や「地響き」が聞こえることもあります。
こうしたいつもと異なる現象に気付いた場合は、すぐに崖や斜面から離れて、安全を確保してください。
ただし、こうした前兆現象を確認するために、崖や斜面に近づくのは危険なのでやめるようにしてください。
雨がやんだ後に土石流起きたことも
2019年7月4日 3時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190704/k10011981671000.html
大雨の際には、雨が弱まったりやんだりしても、土砂災害が発生するおそれがあります。

鹿児島県では平成9年(1997)7月、出水市の針原地区で3日間の雨量が400ミリに達する大雨となりました。
雨がやんでからおよそ4時間後、突然、大規模な土石流が発生し、大量の土砂がふもとの集落に流れ込んで21人が死亡、住宅18棟が全半壊しました。
亡くなった人の中には避難していたものの、雨がやんだため自宅へ戻っていた人もいました。
今回の大雨で鹿児島県と宮崎県では記録的な大雨で地盤が緩んでいて、災害から身も守るため、避難先にとどまることを検討してください。

土砂災害が起きる前には斜面から小石が落ちるふだんとは違う場所で水が湧き出す、川の水が急に少なくなる「山鳴り」や「地鳴り」が聞こえるなどの前兆現象がみられる場合もあり、周囲の状況をよく確認するようにしてください。
大雨 土砂災害専門家「強い危機感持って早めの避難を」
2019年7月2日 21時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190702/k10011979721000.html

今回の大雨について土砂災害のメカニズムに詳しい専門家は、鹿児島県内では各地でいつ土砂災害が起きてもおかしくない状況だとして、強い危機感を持って早めの避難をすべきだと訴えています。
今回の記録的大雨では1日、各地で土砂災害が相次ぎ、鹿児島市では崖崩れが起きて住宅に流れ込み、70代の女性が死亡しました。
土砂災害が専門の鹿児島大学の地頭薗隆教授は、県内各地ではすでに、いつ土砂災害が起きてもおかしくないほどの大雨になっているとして危機感を強めるべきだとしています。
地頭薗教授は「ここまで県全体でリスクが高まっているのは26年前に県内各地で起きた豪雨災害とおなじくらいの状況だと考えたほうがいい。広い範囲で地面が水分をもっているので少しでも強い雨が降ったら、崖崩れはどこでも起こると認識してほしい」として防災マップなどを確認し、急な斜面の近くなど危険な場所にいる人はすぐに避難行動をとるべきだと訴えています。
さらに、総雨量が400ミリを超えるような今回の大雨では、崖崩れのような「表層崩壊」だけでなく、斜面が一気に崩れる「深層崩壊」などの大規模な土砂災害のリスクも高まっていると指摘しています。
「深層崩壊」が起きる場所や時期を予測する方法はまだ確立されていませんが、地下水が関与するとされていることから雨が降り終わってからも発生するおそれがあります。
地頭薗教授は「深層崩壊」の予測を研究するため、出水市針原地区に地下水の量をはかるセンサーを設置していますが、今回の大雨では一時、地下水の増加が確認されたということで警戒が必要だと指摘しています。
地頭薗教授は「表層崩壊は気象庁の危険度分布などをもとに予測できるので、情報を活用していち早い避難をしてほしい。一方、深層崩壊は残念ながら行政から事前に情報を出せる技術はまだない。雨が降り終わってからも自宅の周辺でいつもより湧き水が急激に減ったり、増えたりするなどの異変を感じたら周囲の人や行政に知らせ、避難してほしい」と呼びかけています。
大雨避難で警戒レベル導入 西日本豪雨を教訓に[2019/03/29 11:49]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000151003.html
ANNnewsCH
https://www.youtube.com/watch?v=LphcqGucrmA
2019/03/28 に公開
内閣府は大雨による災害の時に住民が取るべき行動と南海トラフを震源とする巨大地震が発生した際の対応について、ガイドラインをまとめました。
去年7月の西日本豪雨では、様々な防災情報が発信されていたにもかかわらず、多くの住民が活用できませんでした。内閣府は大雨や土砂災害で危険が迫っている時の住民に対する避難情報を5段階の警戒レベルで発表するガイドラインをまとめました。警戒レベル3では高齢者ら移動に時間がかかる人が避難を開始し、レベル4では地域住民全員が避難を開始します。レベル5では、すでに災害が発生していて命を守るための最善の行動を呼び掛けます。市町村は、このガイドラインを受けて6月ごろから運用を開始する予定です。
山本内閣府防災担当大臣:「警戒レベル4になったら皆、逃げて下さい」
また、南海トラフを震源とする巨大地震の対応についてもガイドラインをまとめました。南海トラフの周辺では、巨大地震の発生後に別の震源域でより大きな地震が発生した記録があります。このため、ガイドラインではマグニチュード6.8以上の地震が発生した場合、専門家による評価検討会がすぐに開かれ、新たに起きる恐れのある巨大地震に警戒するよう呼び掛ける情報を発表します。また新たな地震による津波で大きな被害が予想される地域では、巨大地震が発生する前に1週間にわたって避難するよう呼び掛けます。
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