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2017年5月30日 (火)

内田樹さんが紹介していたル・モンドの「共謀罪」記事「日本で、より抑圧が憂慮される法律が通されようとしている」

 以下、内田樹さんのエントリーになかった記事「表題」と「リード部分」と写真を追加。また、内田さんのエントリーではなかった段落分けを元記事通りに設定。同じく内田さんのになかった記事中の小見出しを追加。また内田さんのになかった「別記事へのリンク案内を追加。(末尾で関連動画と記事を採録

日本でより抑圧が憂慮される法律が通されようとしている

共謀罪の条文は、テロと組織犯罪との闘いに役立つとの口実で、国民への監視を強める。

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Shinzo Abe, le 21 mai à Tokyo. Hitoshi Takano / AP

 

 以下、内田樹さんのエントリ。

ル・モンドの記事から「共謀罪」について
http://blog.tatsuru.com/2017/05/29_1044.php

ル・モンド、5月27日

テロリズムと組織犯罪を防止するためという口実の下に、日本政府はきわめて問題の多い法律的な利器を準備している。あらゆる形態の「謀略」に対するこの法案についての採決が5月23日に衆院で行われ、参院では法案は6月中旬に採決される予定である。
この法律が施行されると、テロリスト的あるいは犯罪的な活動の準備または実現に関与した個人あるいは集団は捜査の対象となる。

安倍晋三首相によれば、2020年の東京五輪に向かってテロリズムとの闘いの枠組みを作りあげることは彼の「責任」だということである。この法案を通すことは、彼の説明によれば、2000年に国連で採択された国際的な組織犯罪に対する協定の批准のために不可欠だという。

同趣旨の法案は2003年と2005年にも提案されたが廃案となった。日本は世界で最も安全な国の一つであり、2002年以降犯罪発生率は減り続けている。なぜこの法案が急に出て来たのかは国民の間に大きな不安を掻き立てている。採否についての国論は二分されており、法案の説明が欠けていることには不満が高まっている。国会前では何百人もの人々が抗議行動をしている。

人権擁護のための諸団体、弁護士、ジャーナリスト、学者たちの組織は、現行の法律で国連の協定批准には十分であるとしている。彼らはこの法律が反政府的な活動にかかわるすべての市民に対する恣意的な監視を合法化するという隠された目的のためのものであることを懸念している。この分野については、警察はすでに十分な裁量権を享受している。

国連からの懸念)←元記事通り追加。

憲法学者飯島滋明はこの法案のうちに「憲法の三大原則、人権の尊重、平和主義、国民主権」に対する脅威を見ている。

法案は1925年の治安維持法を想起させる、と飯島氏は指摘する。治安維持法採択の前にも政府はこの法律は共産主義者だけを対象にするものだと言明した。しかし、1930~40年代において治安維持法は全国民に対して厳格な監視を行い、軍国主義の勃興に反対する人々を沈黙させるために活用された。この軍国主義のキーパーソンの一人が戦犯となったのちに1957年に首相となった岸信介(安倍晋三の祖父)である。この祖父を安倍首相は尊敬している。

安倍首相が提出した法案は訴追できる277の犯罪リストを含んでいる。その多くは知的財産権侵害や許可なしの競艇参加とか国有林での植物伐採のようなテロリズムとの関係が見出し難いものである。法務大臣金田勝年は地図と双眼鏡を携行して公園を訪れた人間もテロ準備の容疑者となりうるとまで述べた。

別記事:平和憲法を変えるために北朝鮮脅威で再生する(息を吹き返す)東京劇場 ←元記事通り追加。

この法案については国連も不安を感じている。5月18日付の書簡において、国連のプライバシーについての特別報告者Joseph Cannataciは「『計画』と『準備行動』を構成するものの定義の曖昧さゆえに、法案が恣意的に適用されるリスクに対する懸念」を明らかにした。氏はまた「テロリズムとも犯罪ともいかなる関係も見られない」犯罪のリストが含まれていることに疑義を呈し、「プライバシーと表現の自由の保護に対する不適切な抑圧」のリスクを指摘している。

しかし、菅官房長官はこの書簡は「まったく不適切であり、われわれは厳重に抗議する」と反論している。驚くべき反応である。というのは、日本は他のことについては国際法の順守をこれまで強く訴えてきていたからである。

日時: 2017年05月29日 10:44

 

Le Japon se dote d’une législation qui fait craindre une répression accrue
LE MONDE | 27.05.2017 à 10h30 | Par Philippe Mesmer (Tokyo, correspondance)
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2017/05/27/le-japon-se-dote-d-une-legislation-qui-fait-craindre-une-repression-accrue_5134682_3216.html

Le texte, censé permettre de lutter contre le terrorisme et le crime organisé, renforcerait la surveillance de la population.

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Shinzo Abe, le 21 mai à Tokyo. Hitoshi Takano / AP

Sous couvert de prévention du terrorisme et du crime organisé, le gouvernement japonais se dote d’un arsenal législatif très controversé. Le projet de loi contre toute forme de « conspiration » a été voté le 23 mai par la Chambre basse et devrait l’être à la mi-juin par le Sénat. S’il entre en vigueur, il permettra la mise en examen d’une personne ou d’un groupe pour son implication dans la préparation ou la réalisation d’actes terroristes ou criminels.

Pour le premier ministre, Shinzo Abe, il en va de sa « responsabilité » de mettre en place un cadre de lutte contre le terrorisme dans la perspective des Jeux olympiques de Tokyo en 2020. Un tel texte serait, toujours selon lui, indispensable pour la ratification de la Convention contre la criminalité transnationale organisée, adoptée en 2000 par les Nations unies.

Le contenu d’un texte déjà présenté et rejeté en 2003 et 2005 dans un pays parmi les plus sûrs du monde, où la criminalité recule depuis 2002, suscite de vives inquiétudes. L’opinion apparaît divisée et déplore un réel manque d’explications. Des centaines de personnes ont manifesté devant le Parlement.

Les associations de défense des droits de l’homme, l’ordre des avocats, des journalistes et des universitaires considèrent que les législations existantes suffisent pour la ratification de la convention onusienne. Ils redoutent un détournement de l’objectif affiché pour permettre la surveillance arbitraire de n’importe quel citoyen opposé aux politiques gouvernementales, alors que la police bénéficie déjà d’une importante marge de manœuvre en la matière.

Inquiétude de l’ONU

Shigeaki Iijima, spécialiste du droit constitutionnel, y voit une menace pour les « trois premiers principes de la Constitution, le respect de l’homme, le pacifisme et la souveraineté populaire ».

Le nouveau texte rappelle les lois de préservation de l’ordre public de 1925, estime également M. Iijima. Avant leur adoption, à l’époque, le gouvernement affirmait qu’elles ne cibleraient que les communistes. Elles furent en réalité très utilisées dans les années 1930 et 1940 pour imposer une stricte surveillance de la population et faire taire les oppositions à la montée du militarisme, dont l’un des acteurs, suspecté de crimes de guerre, fut le grand-père de Shinzo Abe, Nobusuke Kishi – qui deviendra premier ministre en 1957. Un homme admiré par le chef du gouvernement.

Le texte soutenu par M. Abe inclut une liste de 277 cas pouvant déclencher des poursuites. Pour nombre d’entre eux, comme les infractions à la propriété intellectuelle, le fait de participer à des courses de bateaux sans permis ou le vol de plantes dans des zones forestières protégées, les liens avec le terrorisme sont loin d’être évidents. Le ministre de la justice, Katsutoshi Kaneda, a même expliqué qu’une personne visitant un parc avec une carte et des jumelles pourrait être soupçonnée de préparer un attentat.

Lire aussi :   Tokyo joue sur le péril nord-coréen pour réformer sa Constitution pacifiste

De ce fait, le projet inquiète l’ONU. Dans un courrier du 18 mai, le rapporteur spécial des Nations unies sur la vie privée, Joseph Cannataci, a fait part de ses « inquiétudes sur le risque d’application arbitraire du texte en raison du flou de la définition de ce qui pourrait constituer la “planification” et les “actions préparatoires” ». Il s’interrogeait également sur l’inclusion d’une liste de crimes « qui n’ont apparemment aucun lien avec le terrorisme et le crime organisé » et dit redouter « des restrictions malvenues à la protection de la vie privée et à la liberté d’expression ».

Cette lettre est « clairement inappropriée et nous protestons vigoureusement », a répliqué le porte-parole du gouvernement, Yoshihide Suga. Une réaction surprenante, le Japon n’hésitant pas à clamer son attachement au respect du droit international sur d’autres sujets.

 

関連動画と関連記事。

プライバシー制約の恐れ・・・国連特別報告者 安倍首相に書簡送付
reimei21
https://www.youtube.com/watch?v=h-VpfkzzqEM

2017/05/21 に公開

SOBA:5月21日(日)「週刊報道 LIFE」9PM〜。

ゲストは高山佳奈子京都大学教授、「フォーサイト」元編集長 堤伸輔氏

概要:
書簡は5月18日付で、安倍晋三首相宛て。法案にある「計画」や「準備行為」の定義があいまいで、恣意(しい)的に適用される可能性があると指摘。いかなる行為が処罰の対象となるかも明記されておらず問題があるとしている。

 特別報告者は特定の国やテーマ別の人権状況について事実調査・監視を実施。ケナタッチ氏はマルタ出身のIT法の専門家で、2015年に国連人権理事会により任命された。(共同)

 

Business | 2017年 05月 22日 12:48 JST
「共謀罪」法案への国連報告者書簡は不適切、強く抗議=菅官房長官
http://jp.reuters.com/article/suga-human-righi-idJPKBN18I0AB

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 5月22日、菅義偉官房長官は午前の会見で、人権状況などを調査・監視する国連特別報告者が「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案はプライバシーや表現の自由を制約するおそれがあるとの書簡を安倍晋三首相に送ったことについて、「不適切なものであり、強く抗議を行っている」と述べた。写真は都内で2015年1月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 22日 ロイター] - 菅義偉官房長官は22日午前の会見で、人権状況などを調査・監視する国連特別報告者が「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案はプライバシーや表現の自由を制約するおそれがあるとの書簡を安倍晋三首相に送ったことについて、「不適切なものであり、強く抗議を行っている」と述べた。

菅官房長官は「特別報告者という立場は独立した個人の資格で人権状況の調査報告を行う立場であり、国連の立場を反映するものではない」と強調。「プライバシーの権利や表現の自由などを不当に制約する恣意的運用がなされるということはまったく当たらない」との見方を示した。

報道によると、国連特別報告者で「プライバシー権」を担当するジョセフ・カナタチ氏は18日付の書簡で同法案について「プライバシーや表現の自由を制約するおそれがある」と指摘。「法案の成立を急いでいるため、十分に公の議論がされておらず、人権に有害な影響を及ぼす危険性がある」としている。

菅官房長官はこの書簡に対し「政府や外務省が直接説明する機会はない。公開書簡で一方的に発出した。法案は187の国と地域が締結する条約の締結に必要な国内法整備だ」と反論した。

(石田仁志)

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