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2015年2月25日 (水)

「人質事件以降のメディア状況について」古賀茂明、今井一、平田オリザ、マッド・アマノ、中沢けいによる記者会見

「人質事件以降のメディア状況について」古賀茂明、今井一、平田オリザ、マッド・アマノ、中沢けいによる記者会見
THE PAGE(ザ・ページ)
https://youtu.be/iQA3y--lnRA#t=2m57s

2015/02/25 にライブ配信

開始は5分35秒から。(そこから始まるように時間設定しました)

8分5秒から、司会者による記者会見列席者紹介(向かって左から)。

9分20秒から、最初は今井一氏の話しから。(10分33秒から音がよくなります)

43分48秒から、神保哲生さんの質問。自粛、萎縮を醸成する圧力について具体的に教えて欲しい。今井一氏の話しのあと、古賀茂明氏の話し。

1時間31分39秒の所で、立ち上げた下記HPの紹介。
(翼賛体制構築に抗する声 https://hanyokusan.wordpress.com


翼賛体制の構築に抗する 言論人、報道人、表現者の声明
https://hanyokusan.wordpress.com/声明/

English(PDF)
https://hanyokusan.files.wordpress.com/2015/02/e38288e3818fe38195e38293e88bb1e8aa9e.pdf
German
https://hanyokusan.wordpress.com/2015/02/26/german/

私たちは、[ISIL]と称する組織・集団による卑劣極まりない邦人人質惨殺事件を強く非難し、抗議するものである。また、この憎しみと暴力の連鎖の帰結として起きた事件が、さらなる憎しみや暴力の引き金となることを恐れている。

同時に、事件発生以来、現政権の施策・行動を批判することを自粛する空気が国会議員、マスメディアから日本社会までをも支配しつつあることに、重大な危惧を覚えざるを得ない。

「人命尊重を第一に考えるなら、政権の足を引っ張るような行為はしてはならない」
「いま政権を批判すれば、テロリストを利するだけ」
「このような非常時には国民一丸となって政権を支えるべき」

そのような理屈で、政権批判を非難する声も聞こえる。

だが、こうした理屈には重大な問題が潜んでいる。

まず、実際の日本政府の行動や施策が、必ずしも人質の解放に寄与するものとは限らず、人質の命を危うくすることすらあり得るということだ。であるならば、政府の行動や施策は、主権者や国会議員(立法府)やマスメディアによって常に監視・精査・検証され、批判されるべき事があれば批判されるのは当然の事であろう。

また、「非常時」であることを理由に政権批判を自粛すべきだという理屈を認めてしまうなら、原発事故や大震災などを含めあらゆる「非常時」に政権批判をすることができなくなってしまう。たとえば、日本が他国と交戦状態に入ったときなどにも、「今、政権を批判すれば、敵を利するだけ」「非常時には国民一丸となって政権を支えるべき」という理屈を認めざるを得なくなり、結果的に「翼賛体制」の構築に寄与することになるだろう。

しかし、そうなってしまっては、他国を侵略し日本を焼け野原にした戦時体制とまったく同じではないか? 70数年前もこうして「物言えぬ空気」が作られ、私たちの国は破滅へ向かったのではなかったか?

実際、テレビで政権批判をすると、発言者や局に対してネットなどを通じて「糾弾」の動きが起こり、現場の人々に圧力がかかっている。

問題なのは、政権批判を自粛ないし非難する人々に、自らがすでに「翼賛体制」の一部になりつつあるとの自覚が薄いようにみえることである。彼らは自らの行動を「常識的」で「大人」の対応だと信じているようだが、本当にそうであろうか?私たちは、今こそ想像力を働かせ、歴史を振り返り、過去と未来に照らし合わせて自らの行動を検証し直す必要があるのではないだろうか?

日本国憲法第21条には、次のように記されている。

「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」

日本国憲法第12条には、次のようにも記されている。

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」

私たちは、この日本国憲法の精神を支持し尊重する。そしてこの精神は、「非常時」であるときにこそ、手厚く守られ尊重されなければならないと考えている。

なぜなら「非常時」にこそ、問題の解決のためには、様々な発想や見方、考え方が必要とされるからである。

私たち言論・表現活動に携わる者は、政権批判の「自粛」という悪しき流れに身をゆだねず、この流れを堰き止めようと考える。誰が、どの党が政権を担おうと、自身の良心にのみ従い、批判すべきだと感じ、考えることがあれば、今後も、臆さずに書き、話し、描くことを宣言する。


この動画の概要:
THE PAGEでは、本日午後3時から行われる、古賀茂明氏、今井一氏、平田オリザ氏、マッド・アマノ氏、中沢けい氏による記者会見を生中継します。

 今月9日、1200人を超えるジャーナリストらが声明を発表、「イスラム国による人質事件以降、政権批判を自粛する空気が国会議員、マスメディアから日本社会まで支配しつつある」と指摘しました。会見では、声明の賛同者である古賀茂明氏、今井一氏らが、メディアにおける言論の自由の状況について語る予定です。

※生中継およびアーカイブ動画は、当ページ内の動画プレイヤーでご覧いただけます。

【会見概要】
日時:2月25日(水)午後3時~
場所:日本外国特派員協会
登壇者:古賀茂明、今井一、平田オリザ、マッド・アマノ、中沢けい


日本外国特派員協会HPでの記者会見告知記事:
Press Conference: Oriza Hirata, Hajime Imai, Shigeaki Koga, Mad Amano & Kei Nakazawa
Wednesday, February 25, 2015, 15:00 - 16:00
http://www.fccj.or.jp/events-calendar/calendar/icalrepeat.detail/2015/02/25/2597/

“Writers, Journalists Calling for Free Speech”
Oriza Hirata, Hajime Imai, Shigeaki Koga, Mad Amano & Kei Nakazawa
Language: The speech and Q & A will be in Japanese with English interpretation

Some 1200 writers, journalists and others issued a declaration on February 9 to protest against the "self-restraint" widely practiced by media organizations during and after the Japanese government's handling of the recent hostage crisis involving freelance journalists Haruna Yukawa and Kenji Goto.

"We make a personal pledge to never hesitate about what we write, speak, draw or otherwise create. . . Societal pressure has extended even to the level of attempts at controlling how elected National Diet members question government policy. This level of control of public discourse is deeply worrying for our democratic society in Japan, " the declaration read.

One of the signatories, ex-METI bureaucrat Shigeaki Koga, came under severe attack by the government and the public for criticizing Prime Minister Shinzo Abe's handling of the hostage situation. He said he, along with the producer of a television program, was pulled because of his critical comments.

Koga and others will present their declaration to the foreign media and explain the pressure under which Japanese writers and journalists are now placed due to the shocking murders of two Japanese nationals by Islamic State. Joining Koga are playwright and director Oriza Hirata, journalist Hajime Imai, as well as caricaturist "Mad" Amano, and writer Kei Nakazawa.

Please reserve in advance, still & TV cameras inclusive. Reservations and cancellations are not complete without confirmation.

Professional Activities Committee

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