浜岡原発、◎迫る巨大地震(8) 取水塔に潜在的リスク 2012.2.6掲載(2/ 7 09:00)@Sアットエス静岡新聞
津波でやられるもなにも、その前に、浜岡原発は地震の一撃で冷却系の配管自体がやられてしまうような気がしています。浜岡はそのくらい危険な震源域の近くに位置している原発です。もし地震の一撃で冷却系配管が破壊されないとしても、浜岡は元々冷却用の取水に問題があると言うお話しです。参考・関連記事として採録しておきます。
◎迫る巨大地震(8) 取水塔に潜在的リスク 2012.2.6掲載(2/ 7 09:00)@Sアットエス静岡新聞
http://www.at-s.com/news/detail/100097510.html
浜岡原発の沖合約600メートルに設置されている取水塔。津波や漂流物体衝突に対するリスクも指摘されている=1月22日、御前崎市佐倉
「津波が来た場合、取水塔から確実に(原子炉を冷却する)水を供給できるのか」。2011年10月に開かれた県防災・原子力学術会議。中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の津波対策をめぐる議論の中で、委員の原田賢治静岡大防災総合センター准教授(36)=津波工学=は、浜岡原発の“アキレス腱”とも言える取水塔の健全性について問題提起した。
取水塔は国内で唯一、敷地内に専門港を持たない浜岡原発独特の海水取水設備。海水はいわゆる「冷却水」として、原子炉内で発生した蒸気を冷やす復水器に送られる。東日本大震災後に国の要請で全炉停止した今も、原子炉や使用済み燃料プールには熱を発し続ける核燃料が残る。冷却水の供給は欠かせない。
東京電力福島第1原発は震災直後に緊急停止したが、大津波で全電源を喪失していた。原子炉の冷却機能が働かなくなり、炉心溶融(メルトダウン)に陥る国内史上最悪の原発事故につながった。
東海地震の想定震源域の真上に立地する浜岡原発の取水塔に津波が襲来したら一体どうなるのか―。独立行政法人原子力安全基盤機構は2009年、浜岡原発に似た原発を仮定した報告書をまとめた。そこには「津波で取水塔が損壊するか取水口がふさがった場合、炉心損傷に陥る」とある。
取水塔は浜岡原発の立地当初から、「海洋構造物」であるがゆえの「潜在的なリスク」を抱えている。1号機の取水塔建設に関わった中電社員2人が1973年の土木学会誌に掲載した論文で、「船舶および漂流物体の衝突は海洋構造物の設計において最もやっかいな問題」と指摘している。
「船舶や漂流物体の衝突は設計上の課題の一つ」。中電はそう認めた上で、「大型船舶の航路は敷地から約10キロ以上沖合にあり、津波発生時も大型船舶が流されてくることはない。漁船程度の小型船舶が取水塔に衝突しても、取水に支障は来さない」と説明する。
中電は、取水槽同士を連絡トンネルで接続し、取水塔が1基でも機能すれば海水を確保できるような対策を講じている。万が一、取水できなくなった場合に備えて、敷地のそばを流れる新野川から冷却水を確保するための可搬式動力ポンプなど、代替注水設備も確保した。
ただ、原田准教授は「津波は1回で終わるとは限らない。2回、3回と押し寄せて(取水塔に)不具合が出るかもしれない」とみる。その上で、「津波で海底の砂がどのように動き、堆積するかを十分に予測するのは難しい。砂が一気に巻き上げられ、取水口や取水トンネルをすべてふさいでしまう恐れもある」と危惧している。
(浜岡原発問題取材班)
浜岡原発の取水塔 原発の前面に広がる遠州灘の沖合約600メートルに、1~5号機用にそれぞれ1基ずつ設置されている。鉄筋コンクリート製。地震の揺れに耐えられるよう本体の下部を岩盤に埋め込み、水深4~6メートルの部分にある取水口から海水を取り込む。海水は岩盤をくりぬいた直径約6メートルの取水トンネルを通って敷地内の取水槽に送られる。
※参考その1:中部電力のHPにあった取水塔設備についての概要図です。
※参考その2:同じく中部電力のHPにあった使用済み核燃料についての燃料プール共用化の概念図です。浜岡になにかあった場合、5号機が要注意。
←スクロールして見るなら。浜岡原発はユーラシアプレートの崖っぷちの所にあります。その下にフィリピン海プレートが潜り込んでます。南海トラフに震源域のある大地震を研究者が警告しているエリアです。(Fukushima NPP Hamaoka NPP & Monju NPP, 100km 300km 600km from Hamaoka NPP, Nankai trough & Suruga trough)
脆弱な日本列島 ◆プレートテクトニクスからみた日本列島
http://www.zenchiren.or.jp/tikei/zeijaku.htm
浜岡原発はユーラシアプレートにフィリピン海プレートが潜り込む崖っぷちの真上にあります。北東隣りには北米プレートが接する複雑な場所です。いかに危険な所にあるか素人にも分かります。ちなみに3・11東日本大震災の震源域は北米プレートに太平洋プレートが潜り込む近くのエリアでした。
経済産業省資源エネルギー庁で見つけた資料です。なかなか良い資料と思うのですが、最後の部分で、「プレートシステムの変化は(略)、仮に今後変化するとしても、少なくとも百万年以上かかって変化するものと考えられています。」と書いています。楽観論に誘導するみたいな書き方で気になります。これを真に受けて、「大きな地震などそれほど起きるものではないのだ」などと考えると危ない。
(以下転載始め)
解説「プレートテクトニクスについて」
http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/qa/pdf/sanko03.pdf
地球の表層部は十数枚の硬い板(プレート、厚さ~数十km)で覆われ、それぞれのプレートがほとんど変形することなく、お互いに水平方向に動いているという考え方に基づく理論を、プレートテクトニクスといいます。この考え方は、1960年代後半に生まれ、当初は仮説として提唱されましたが、近年例えば、大陸間の距離の精密な測定結果等に基づき、事実として認知されています。
わが国では、地層処分に影響を与える可能性のある自然現象のうち、火山・火成活動、地震・断層活動や隆起・沈降については、地球の表層部を構成するプレートの配置やその運動(プレートテクトニクス)と関連して起こるものと考えられています。そして、このプレート運動の安定性が、これらの自然現象について将来の動向を推定できることと深く関わってきます。
日本列島とその周辺のプレートについて
日本列島とその周辺海域は、4枚のプレートの境界部になっています。このうち、太平洋プレート、フィリピン海プレートは北米プレート、ユーラシアプレートの下に沈み込んでいます。プレートの運動様式は、仮に今後変化するとしても、少なくとも百万年以上かかって変化するものと考えられています。
日本列島とその周辺海域は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレートの境界部に位置します。
このうち、太平洋プレートは北海道、東北日本、伊豆-小笠原の東方に位置し、千島海溝~日本海溝~伊豆-小笠原海溝から、それらの下に沈み込んでいます。千島海溝~日本海溝での北米プレートに対する太平洋プレートの速度は、年間約8~9cmとされています。
また、フィリピン海プレートは関東~西南日本の南方に位置し、相模トラフ~南海トラフから、それらの下に沈み込んでいます。ユーラシアプレートに対するフィリピン海プレートの速度は、年間約4~5cmとされています。
一方、陸側のプレートについては、糸魚川-静岡構造線~日本海東縁を境界として東側の北米プレートと西側のユーラシアプレートに分かれています。北米プレートに対するユーラシアプレートの速度は、年間約1cmとされています。
プレートの移動方向や速度は、地球のプレートシステムに変化が起きない限り、ほぼ一定に保たれます。プレートシステムの変化は日本列島周辺においても過去に何度もおきていますが、非常にゆっくりと生じる現象であって、仮に今後変化するとしても、少なくとも百万年以上かかって変化するものと考えられています。
(以上転載終り)
関連:
浜岡原発の全景と1号機から5号機までをグーグル・アースと写真で確認。
地震活動期に入った日本。浜岡に原発、敦賀に原発(もんじゅ)なんて、日本はキチガイ国家だ。
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