民主党代表選サポーター投票用紙疑惑の放置は許されない。天網恢々疎にして漏らさずです。
後ろの方で、テキスト起こし記事(小沢候補、菅候補 )採録しておきました。菅新代表の挨拶のテキスト記事も採録。
まず今日の28SOBAのTwitterです。(140文字に納めるために言葉足らずの所はご容赦)分析と考察へ 。
28SOBA 代表選サポーター投票用紙問題は菅直人の致命傷になる可能性大。1疑惑が急速に広がっている。2「民主党 サポーター 投票用紙」でググルと雑談日記が既にトップ頁2番目で出る。「サポーター 投票用紙」でも同じ。3選挙規約を改正しなければ信用落とすし、変えれば今度は今迄の杜撰さに注目集中w
約3時間前 webから
以下、、代表選の中継画像です。
2010/09/14
【ビデオ配信】臨時党大会(代表選挙集会)
http://www.dpj.or.jp/news/?num=18852
14日、14:00頃〜行われた2010年9月臨時党大会を、以下のURLでビデオ配信いたします。
<ビデオ>
代表選挙集会(臨時党大会)
・NO.1 開会〜中央代表選管委員長挨拶
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100914taikai_01.asx
臨時党大会実行委員会事務局長は奥村展三衆院議員、議事進行議長は高木義明衆院議員、臨時党大会実行委員会委員長&中央代表選挙管理委員会委員長小平忠正衆院議員(以下はWikipediaより 政権交代を実現する会=鳩山G、民社協会=旧民社の両グループ兼任)。一般党員・サポーター有権者は342,493名、地方自治体議員党員有権者は2382名、国会議員有権者は411名。
・NO.2 意見表明 小沢候補
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100914taikai_02.asx
・NO.3 意見表明 菅直人候補
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100914taikai_03.asx
・NO.4 投票〜開票〜結果発表〜新代表挨拶〜閉会(ダイジェスト)
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100914taikai_04.asx
参考:「.wvx 」や「.asx 」の見やすい、また確実に見るやり方。(特にMacの場合はWMP単独アプリがお勧め。インターネットラジオでも同じ。)
USTREAM
録画URL:http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
・NO.4の進行状況のメモ。(ダイジェストなのでかなり略されてます)
最初から:投票
2分50秒から:開票作業
5分8秒から:結果発表
サポーター票、地方議員票、国会議員票の順。
郵便投票結果
党員・サポーター票:小選挙区毎の読み上げは省略し各候補の結果のみ。300選挙区、小沢一郎候補51ポイント、菅直人候補249ポイント。
地方自治体議員有権者票:小沢一郎候補40ポイント、菅直人候補60ポイント。
当日直接投票結果
国会議員有権者、国会議員411名、投票総数409、有効投票数406、無効票3。小沢一郎候補200票で400ポイント、菅直人候補206票で412ポイント。
※ここで注目すべきは、党員・サポーター票について発表の時の項目。国会議員と同様、以下の表のたったこれだけのデータをなぜ読み上げる事をやらなかったのか。これらのデータを略すのか納得できません。恐らく、有権者数、投票数が読み上げられれば棄権した数字が会場に衝撃を与えどよめいた事は想像に難くありません。瞬時にネットを駆け巡り、マスコミも無視する訳にはいかなかったと思います。
下記表は、一般党員・サポーター投票 開票結果の表です。(民主党HPからのpdfファイルの末尾部分をキャプチャしたものです)
有権者:342,493
投票数:229,030
小沢一郎候補:90,194票で、51.0ポイント
菅直人候補:137,998票で、249.0ポイント
無効:838
棄権:113,463(この部分は表にはなく計算したもの)
投票率66.87%(この部分は表にはなく計算したもの)
棄権率33.13%(この部分は表にはなく計算したもの)
ちなみに2010・7・11今年の第22回参院選通常選挙の確定投票率は57.92%
2009・8・30去年政権交代の第45回衆議院議員総選挙確定投票率は小選挙区が69.28%(前回衆院選67.51%)、比例代表が69.27%(同67.46%)です。
党員の年間党費は6,000円、サポーターの年間会費は2,000円です。お金を払ってまで行動する人、しかも総理大臣を決める事になる党代表選挙に参加する人が衆議院通常選挙より低い投票率なんて考えられない事です。仮に下で紹介するマスゴミ言う所の名前だけ党員・サポーターがいたとしてもこれだけの低投票率は異常と言うしかない(マスゴミの記事はこの偽装選挙を隠れ応援するための記事のようにも見えます)。「政治なんてどうでもいいや」と言う無関心層が混じらない、しかも郵便だから日にち的にも幅があり「投票日当日都合が悪いや」「投票日当日雨が降ったからつい棄権した」などなど、色々な言い訳の票が混じらない民主党代表選挙です。それで何で通常選挙より低い投票率なのか。保管場所の担当者は全員仙谷に縁のある人間なんてネット情報もあります。小沢氏側の票を抜き取り廃棄したと言うならありそうな低投票率です。
※上記、党費や会費については民主党HPの「あなたも民主党に参加しませんか?」からです。
関連で必読(良くまとまってます):れんだいこのカンテラ時評、評論記事のご紹介。
以下、関連資料。(自治体議員党員投票用紙も含め見たければ、——民主党代表選の党員・サポーター投票用紙ってどんなのか知ってますか。このハガキです。——を見て下さい)
1、党員・サポーター投票用紙、表(元の大きな画像)
秘匿シールもなく、更にご丁寧にも投票方法注意書きの(3)で「封筒等に入れずに、投函してください。」とあります。
地方自治体議員党員投票用紙でも同じですが、右側投票用紙、左側が投票権利者の宛先です。切り離して出してしまいます。下記4の宛先「筑波学園支店留 民主党中央代表選挙管理委員会行」 の裏側が投票用紙って事です。一番恐るべきは投票としてカウントせず闇から闇、投票用紙の廃棄です。 なお、一応投票用紙の右下にバーコードが印刷されていて投票権利者のID情報と思われますが、精密なコピーで偽造する事は可能です。この投票用紙の偽造は 偽札作るよりはるかに容易だと思います。菅は基本的に隷米内閣です。郵政関連で言うなら300兆円前後の日本の国富がかかっています。悪徳ペンタゴンの奥の院にとってハガキを偽造する費用などはささやかなものです。もし検証する意思があるなら投票用紙の保存は必須です。
2、党員・サポーター投票用紙、裏(元の大きな画像)
※投票用紙宛先の左上に注目です。「料金受取人払」になっています。差し出し期限が平成22年9月11日です。
有効差出期間内であれば「料金受取人払郵便物」となり、受取人払い手数料を要します。
期限後であれば、単なる「料金未納郵便物」(切手を貼らずに差し出された郵便物と同じ扱い)となり手続が変わってきます。
※「料金未納郵便物」扱いの場合。
(略)受取人からご了承いただけた場合は、受取人から当該郵便料金をいただき郵便物を配達いたします。一方、配達時に受取人が「料金未納の郵便物は受け取れない。」ということであれば、当該郵便物は差出人へお返しすることになります。この場合、当該郵便物は名あて人にはお届けできませんでしたが、日本郵政公社(郵便局)としては、お届けするという行為(役務)を行っておりますので、当該郵便物の郵便料金を差出人からいただくことになっております。
※SOBA:細かい点は更に確認する必要がありますが、期限後で単なる「料金未納郵便物」扱いとなったものについても郵便局としては(役務)の提供をしているので料金の精算処理はされる様です。つまり発信者から投函されたハガキ(期日までに投函された代表選で投票数にカウントされたものと、期日後に 投函され代表選で投票数としてカウントされなかったもの)の実数については料金精算処理で確認出来ると言う事です。期日前、期日後については読み取り機で 処理するのかあるいはほかの方法で処理するのか分かりませんが、郵便局の方で数を操作する事は難しいでしょう。期日後については数もそれ程多くは出ないだろうと思われます。であるなら料金受取人払いで確認出来る期日までに投函されたハガキの数と投票数:229,030が合っていなければ廃棄処理などの不正行為が行われた事が疑われます。
以下、確認出来た事。
1、シールで秘匿せずの、ただの一枚のハガキ。
2、ご丁寧にも、投票方法注意書きの(3)で「封筒等に入れずに、投函してください。」とあります。
3、宛先は「筑波学園支店留 民主党中央代表選挙管理委員会行」
以上、どうみても日本国総理大臣を決める事になる投票用紙の扱いとは思えない、杜撰すぎです。ノリを例えるなら、小学校の学級委員長を選ぶようなノリ。これで内閣総理大臣を決めると言うのだから民主党の幼稚さには開いた口が塞がらない。
※SOBA:以下テキスト起こし記事(トップの<ビデオ>に戻る)
演説と違っている部分で、全部ではないですが、意味・ニュアンスが変わってしまいそうな所は(訂正文言)のように括弧内赤字表記しておきました。
【民主党代表選】小沢一郎前幹事長の決意表明全文(投票前)【産経】 (1/5ページ)
2010.9.14 15:31
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100914/plc1009141532010-n1.htm
お集まりの皆様、そして国民の皆様、小沢一郎でございます。皆様には今回の代表選の期間中、菅(直人)総理と私の主張をお聞きいただき、また、激励していただきました。ここに、まずもって心からお礼を申しあげます。
また、昨年来、私自身にかかわることで、同志の皆様を始め、国民の皆様に大変、ご心配とご迷惑をおかけしたことを、この機会に心からおわび申しあげます。
さて、今回の立候補にあたっては、今日の危機的な政治経済事情の中で、果たして自分にその資質があるだろうか、政治の最高責任者として国民の生活を守るというその責任を果たすことができるだろうか、と本当に悩み、自問自答いたしました。それにもかかわらず立候補を決意をしたのは、今、政治を変えなければもう間に合わないという、私の切実な思いを正々堂々、世に問いかけたかったからであります。
思い起こせば、私は27歳で衆議院議員に初めて立候補した際、選挙公報にこうつづりました。「このままでは日本の行く末は暗澹(あんたん)たるものになる。こうした弊害をなくすため、まず官僚政治を打破し、政策決定を政治家の手に取り戻さなければならない」と。意志なき政治の行き着く先には国の滅亡しかありません。日本は敗戦を経て(経ても)本質は変わっていないのではないか。若かりしころの、感じたその思いは初当選以来、いまなお変わっておりません。
今日、わが国はデフレによる経済の収縮、少子高齢化の既存の社会制度のギャップによる不安など、経済も社会も危機的な状況に陥っております。
世界で最も層が厚かった中間所得層が解体され、ごく少数の富裕層と数多くの低所得層への分化が急速に進んでおります。日本が誇った社会保障制度も崩れつつある中、2年後には団塊の世代が年金受給者となる日を迎えます。
今、日本は、最も大事にされなければならないお年寄りがいなくなっても誰も気づかず、また、就職できない多くの若者が絶望感にさいなまされ、若い親が育児を放棄しわが子を虐待する。もはや高度成長がいろいろな問題を覆い隠してくれた時期はとうに過ぎ去って、社会の仕組みそのものが壊れています。そしてまた、日本人の精神風土も興廃し始めていると思います。
(2/5ページ)
今、ここで政治を見直し、行政を見直し、国のあり方を見直さなければ、もう日本を立て直すことができないのではないかと思います。多くの国民の皆さんも同じように感じていたのだと思います。昨年、われわれ民主党に一(いち)縷(る)の思いを託し、政権交代を実現させていただきました。しかしもう1年が過ぎ、残された任期はあと3年であります。
私たちは今、直ちにこの3年間を国の集中治療期間と位置づけ、徹底した改革を断行し、実行していかなければなりません。しかしその改革は明治維新以来140年続く官僚主導の政治を、根っこから国民主導、政治主導に変えなければとても成し遂げられるものではありません。私の頭の中を占めているのはその思いなのであります。
しかし、私は官僚無用論を言っているわけではありません。日本の官僚機構は世界に冠たる人材の集まっているところであると考えております。問題は政治家がその官僚をスタッフとして使いこなし、政治家が自分の責任で政策の決定と執行の責任を負えるかどうかということであります。
私は40(歳)代でたまたま国務大臣、自民党幹事長に就任するという機会があり、国家はどう運営されているのか、その実態を権力の中枢でつぶさに見続けて参りました。そこで見た官僚主導の、例えば予算作りでは、各省のシェアが十年一日のごとくほとんど変わることがありませんでした。官僚組織というのはそういうものであります。
その中で私は、自民党の中にいながらこの改革は無理であることを骨身に染みて分かりました。だからこそ、政権与党である自民党を飛び出して、真にしがらみのない政党を作り、政権を変えるしかないという決意をもってこの17年間、政治活動を続けて参りました。
改めて申しあげます。昨年、政権交代が実現したのは、こんな日本を何とか変えてくれ、という国民の悲痛なまでの叫びからだったはずであります。この声に応えようと、菅総理大臣始め閣僚の皆さんが一生懸命に取り組んでおられることを否定をするものではありません。
(3/5ページ)
しかし、政治と行政の無駄を徹底的に省き、そこから絞り出した財源を国民の生活に返すという、去年の衆院選挙マニフェストの理念はだんだん隅においやられつつあるのではないでしょうか。実際に来年度の予算編成は、概算要求で一律10%カット。これではこれまでの自民党中心の政権と変わりません。財政規律を重視するという、そういうことは大事なことではありますけれども、要は官僚の抵抗で無駄を削減できず、結局マニフェストを転換して国民に負担をお願いするだけではないでしょうか。これでは本当の意味で国民の生活は変わりません。
私には夢があります。役所が企画した、まるで金太郎あめのような町ではなく、地域の特色にあった町作りの中で、お年寄りも小さな子供たちも近所の人も、お互いがきずなで結ばれて助け合う社会。青空や広い海、野山に囲まれた田園と大勢の人たちが集う都市が調和を保ち、どこでも一家だんらんの姿が見られる日本。その一方で個人個人が自らの意見を持ち、諸外国とも堂々と渡り合う自立した国家日本。そのような日本に作り直したいというのが、私の夢であります。
日本人は千年以上前から共生の知恵として、和の文化を築きました。われわれには共生の理念と政策を世界に発信できる能力と資格が十分にあります。誰にもチャンスとぬくもりがある、豊かな日本を作るために、自立した国民から選ばれた自立した政治家が自らの見識と自らの責任で政策を決定し実行に移さなければなりません。
そして、霞ヶ関で(霞ヶ関に)集中している権限と財源を地方に解き放ち、国民の手に取り戻さなければなりません。そのため、国のひも付き補助金を順次すべて地方への一括交付金に改めます。これにより、地方では自主的な町作りやインフラ整備が可能になります。国、地方を通じた大きな節約効果と、そして地域経済の活性化が期待できます。また、地域での雇用が生み出され、若者がふるさとに帰り、仕事に就くこともできるようになります。
また私は、国民健康保険、介護、生活保護などに対する補助金、15兆円を社会保障関係費として、一括地方に交付します。これにより各地方の実情に合わせて、また地方の知恵を生かして、より効率的な福祉行政が行える仕組みに改めます。われわれに期待されているのは、いびつになってしまったこの国の形と日本人の生活をもう一度蘇らせる大改革なのであります。
(4/5ページ)
国民の皆さんにご負担をお願いするのは、ここにいる皆さんがありとあらゆる知恵を絞って、できることすべてに取り組んでからでいいはずであります。そしてそれが、昨年の総選挙で民主党と国民との約束でなかったでしょうか。
政府・与党の政策の一元化のもと、改革を実行するのが民主党です。政府が作成した法案に、後から与党議員が意見をいう、自民党と同じような事前審査の仕組みではありません。私は政府と与党の議員、誰もが対等に話し合って、政策を一から作り上げる、全員野球の態勢を積極的に進めたいと考えております。
また外交政策においては、日米関係は、わが国にとり最も重要な二国間関係と考えております。日中、日韓関係は、日米関係に次いで重要な二国間関係であり、長い歴史を踏まえ、今後、政治、経済、文化とあらゆる分野で協力関係を深めていかなければなりません。
特に拉致問題については、みずから対策本部長として全力で取り組みます。国際関係はまず市民の心の交流こそが必要であるとの認識のもと、実際私は長年にわたり、草の根交流を続けております。さらには日中韓3カ国の協力のもとで、環太平洋諸国も含む東アジア共同体を推進したいと考えております。
また農業、漁業の戸別所得補償制度の充実を前提として、EPA(経済連携協定)、FTA(自由貿易協定)を始め、広域的な経済連携も積極的に推進いたします。
景気対策とデフレ克服にも最優先で取り組まなければなりません。日銀法改正などの制度改革や、インフレターゲット政策も視野に入れるなど、金融政策と財政政策の両面からあらゆる手段を講じます。
また、人と人との新たなきずな作りにも取り組みます。民主党として新しい公共の考えを積極的に届け出、NGO(非政府組織)やNPO(民間非営利団体)をはじめ、ボランティアや企業の社会貢献活動を積極支援するとともに、政府の持つ情報もできる限り開示いたします。
(5/5ページ)
衆議院の解散総選挙はこうした改革に与えられた任期を費やして、その結果を出してからのことであります。官僚支配の140年のうち、40年間、私は衆院議員として戦い抜いてきました。そしてようやく官僚機構と対立できる(対峙できる)政権の誕生にかかわることができました。われわれは国民の生活が第一の政治の幕開けにやっとこぎつけたのであります。
※SOBA:この部分の間違いはちょっと酷い。小沢氏はハッキリ「対峙できる」と言っています。「対立」と「対峙」ではニュアンスが違う。「対立」では反対の立場に立つですが、「対峙」の場合には対立の意味もありますが、対等に向かいあうの意味もあります。演説の前からの流れから言えば、国民の立場に立って益する事がなければ"場合によれば"対立する事もあるよの意味でしょう。「対立できる」ではこの"場合によれば"のニュアンスが出ないと思います。
官僚依存の政治に逆戻りさせるわけにはいきません。それはとりもなおさず、政治の歴史を20世紀に後戻りさせることになるからであります。私は代表になってもできないことはできないと正直に言うつもりであります。しかし、約束したことは必ず守ります。
こう断言できるのは官僚の壁を突破して、国民の生活が第一の政治を実行するのは、最後は政治家の志であり、改革のきずなで結ばれている皆さんとなら、長い時代の壁を突破できると信じるからであります。そして私自身は、民主党の代表すなわち国の最終責任者として、すべての責任を取る覚悟があります。
今回の選挙の結果は私にはわかりません。皆さんにこうして訴えるのも、私にとっては最後の機会になるかもしれません。従って最後にもう一つだけ付け加えさせてください。
明治維新の偉業を達成するまでに多くの志を持った人たちの命が失われました。また、わが民主党においても、昨年の政権交代をみることなく、志半ばで亡くなった同志もおります。このことに思いをはせるとき、私は自らの政治生命の総決算として最後のご奉公をする決意であります。そして同志の皆さんとともに、日本を官僚の国から国民の国へ立て直し、次の世代にたいまつを引き継ぎたいと思います。
そのために私は政治生命はおろか、自らの一命をかけて全力で頑張る決意であります。皆さんのご指示、ご理解をお願いいたしまして、私のごあいさつといたします。
(トップの<ビデオ>に戻る)
【民主党代表選】菅直人首相の決意表明全文(投票前)【産経】 (1/4ページ)
2010.9.14 16:15
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100914/stt1009141621017-n1.htm
菅直人でございます。14日間の代表選の最後のお訴えをする、その前に、まず皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。
選挙前、円高などの経済状況の厳しい中、「代表選は避けるべきだ」という声もありました。しかし私は、結果的にはこの選挙戦、やってよかったと思っております。この選挙戦を通じて、日ごろ話し合う機会が持てなかった若い(仲間の)皆さんを始め、多くの仲間と真剣に向き合うことができました。
そしてこれまでの社会経験や、地元の人の意見に裏付けられた真剣な政策提言をたくさんいただくことができました。国民に選ばれた国会議員が、国民の声を政治に反映させる。このことこそが議会制民主主義の原点だと改めて確信をいたしました。
すべての皆さんに心から感謝するとともに、皆さんの思いに応えるべき政権交代の原点、民主党の原点に立ち返りながら、民主党代表として、そして内閣総理大臣(として)の重責を引き続き果たさせていただきたいと思います。
皆さんからいただいた叱咤(しった)激励、あるいは叱責(しっせき)や失望の言葉も、その思いを原動力として、私菅直人は日本のために、日本国民のため、命をかけて邁進(まいしん)することを、まず冒頭みなさんに固くお約束を申し上げます。
この代表選にあたり民主党の原点は何か、そう自問自答をいたしました。その時、多くの顔が頭に浮かびました。事業仕分けで注目されるかなり前から特殊法人や特別会計を徹底的に調査し、恐れることなくその闇と戦い、道半ばにして暴漢に襲われ命を落とした石井紘基さん。そしてもう1人、自らがんと戦いながら、ガン対策基本法と自殺対策基本法の必要性について徹底的に議論し、自身の命を削りながら他人の命を守る法律の制定に全力を尽くされた山本孝史さん。この2人に共通するのは、誰にも指図されず、誰にも依存せず、自立しその志で世の中の不条理と戦い続けたことです。私はこれこそが民主党の原点だと思います。そして彼ら以外にも、政権交代を目にすることなく、この世を去っていった仲間のことを思うと、この民主党の原点ともいうべき世の不条理に立ち向かう精神を忘れてはならないと思います。
(2/4ページ)
私が30年ほど前、新人議員として丸山ワクチンの問題に取り組んだのは、命にかかわることが厚生省と製薬メーカーとのなれ合い構造によって扱われていたことへの憤りがきっかけでした。その後土地問題に取り組んだのも、普通のサラリーマンには到底手が届かない高い土地価格への疑問でした。薬害エイズも、そして自民党一党独裁への挑戦も、一部の者のために多くの人が不利益を受けることは決して許されないという、強い思いが私の原動力でした。その思いを抱き、チームで徹底的に調査し、議論し、打ち破っていく。このような戦いを続けてきたのが、私の30年間の政治活動でありました。この場におられるすべての皆さんも、社会のあり方に対し、このままではいけない、変えなければならない。そのような強い思いを胸に、政治家になられたのだと思います。
皆さん、先輩たちが地道に続けてきた戦いを正面から引き継ぎ、不幸に泣く人々を一人でも少なくするために、そして多くの国民の夢を実現するためにこれからもしっかりとチームを組んで、戦い抜こうではありませんか。
もう1つ、民主党の原点とは、すべての国民が参加できる参加型民主主義であり、これを支える自由闊達な議論だと確信をいたしております。民主党結成から10年余り。私たちは文字通り、全員参加の議論で政権交代を実現しました。ときには、青くさいと揶揄(やゆ)されながらも国民の声を聴き、開かれた議論を繰り返し、政策の力を深めてきました。こうした真摯(しんし)な姿勢が認められ、政権交代は実現したのです。全員参加による、党内の開かれた議論は、政治主導の確立のためにも不可欠です。
昨年、事務次官会議を廃止し、政務三役中心の行政へ、大転換いたしました。政務三役の皆さんはこの1年、大変な努力で官僚依存からの脱却を進めてこられました。しかし、どんなに努力をしても、各省5人程度の政務三役だけではすべての政策を政治主導で実現することは困難です。政治主導をさらに進めるために、私は政策調査会を復活させました。政務三役だけでは集めきれない国民の声を、部門会議を通じてしっかりと内閣に反映させる。また、多様な政策課題、テーマについて役所の中だけで検討せず、数多くの特命チームを作り、それぞれの議員が持つ専門分野、得意分野を生かして立案、実行していくことこそが本当の政治主導の姿だと考えます。
(3/4ページ)
私は、皆さんの力と可能性を信じます。皆さんは多くの経験を積まれ、それぞれの背景と、得意分野をお持ちになっています。わが党の中には会社員から経営者まで、そして、公務員、知事、市町村長経験者、地方議会、国内外の議員、議会スタッフ、議員秘書、政党職員、労働組合、シンクタンク、金融機関、弁護士、裁判官、検事、公認会計士、税理士、フィナンシャルプランナー、社労士、司法書士、行政書士、気象予報士、ジャーナリスト、アナウンサー、ツアーコンダクター、派遣社員、神主、僧侶、牧師、医師、歯科医師、医療介護関係者、看護師、薬剤師、団体職員、学者研究者、学校の塾の経営者、学校幼稚園の先生、保育士、俳優、スポーツ選手、農業、林業、牧場経営、植木職人、自衛官、NPO、NGO、国際機関、薬害被害者など、本当に多種多彩な背景と経験を持った方が集まっておられます。この多種多彩な議員の集まりこそが民主党の強みであり、財産であると私は、自負を致しております。一人ひとりの経験と問題意識が重要です。皆さんの行動が日本中で苦しんでいる方を助ける大きな原動力となります。皆さんの行動が日本中で輝きながら頑張っている方を応援する大きな力となります。皆さんが抱える一つひとつの問題意識の集合体が、日本が抱える問題のすべてになると私は考えています。
政治主導は1人でできるものではありません。100人弱の政務三役で政治主導を進めるのではなく、412名の民主党(議員)全員で、政治主導を実現しなければなりません。いわば、412人内閣を作り上げたいと思います。その412人による全員参加の内閣が本当の政治主導を実現すると、私は信じています。
今、日本には多くの問題が山積しています。その中で最も緊急にかつ強力に解決を図らなければならないのは、経済を立て直すこと、そして、雇用の安心を確立することです。雇用を失うことは、収入を失うにとどまりません。居場所と出番、つまり社会とのつながりを失うことは、孤立を招き、自らの存在意義を見失って、希望までもが奪われていきます。
(4/4ページ)
20年に及ぶデフレから脱却し、強い経済を作り上げ、雇用を立て直す。そのために、新成長戦略を策定しました。新成長戦略は計画の段階ではなく、もはや実行の段階です。7つの戦略分野と、21の国家戦略プロジェクトで強力にこれを推進します。特に21のプロジェクトについては「特命チーム」を多数設け、党内各議員の皆さんにも、それぞれの専門分野を生かして、参加をいただき、民主党の総力をあげて実現する態勢を作ってまいります。
今、日本を変えるために何が一番必要かと問われれば、政策だ、いやいや政治力だとさまざまな意見があるでしょう。しかし、私はそれ以上に大切なものがあると思います。それは国民の信頼です。信頼ある民主党の主張ならば厳しい提案であっても理解できる、この党がいうなら信用して一緒にやろうじゃないかと、国民の皆さんとの間でそのような思いが共有できて初めて今の行き詰まりを突破する道が開けると、私は信じています。
小沢さんは「ぼくには夢がある」とおっしゃいました。私にも夢があります。35年前、私の政治人生は自民党に代わりうる政権担当可能な政党を作りたい。そのような夢をもってスタートしました。政権交代といっても、岩盤のような政官業のトライアングルの中で本当に実現できるんだろうかと、ことあるごとに自問自答し、何度、絶望的な気持ちになったことでしょう。しかし、昨年、私たちは多くの(国民の)皆さんの力で政権交代を実現することができました。だからこそ、マニフェストで国民にお約束したことを最大限に実現し、目の前の経済や雇用問題に積極的に立ち向かう。未来の設計図を示し、実現への道筋をつける、成長戦略をはじめ、メニューはできあがっています。
いよいよ本格稼働し、国民の期待に応えなければなりません。私には夢があります。20年に及ぶ閉塞(へいそく)状況を打ち破り、日本の国の形を指し示し、元気な日本を復活させる。そして、その元気な日本を次の世代に引き継いでいきたい。私自身は、ボロボロになって倒れようとも、その先頭に立って戦い抜き、志をともにする次の世代にしっかりとバトンを渡していきたい。それが、35年前に描いた夢に続く、私の新しい、そして最後の夢です。
なんとしてもやりぬく決意です。どうぞ、皆さん、よろしくお願いします。一緒に戦いましょう。ありがとうございました。
2010/09/14
2010年9月民主党代表選挙の結果に関する公告
http://www.dpj.or.jp/news/?num=18859
民主党中央代表選挙管理委員会
委員長 小平 忠正
本日の臨時党大会において実施した民主党代表選挙の結果は以下のとおりです。党員・サポーター、地方選管をはじめとする関係各位のご尽力、国民のみなさまのご理解・ご協力に心から感謝申し上げ、ご報告いたします。
○一般党員・サポーター投票(郵便投票=300小選挙区各1ポイント)
小沢一郎候補 51ポイント
菅直人候補 249ポイント
※各小選挙区の得票・ポイントは別紙添付資料
○地方自治体議員党員投票(郵便投票=全国100ポイントをドント式で配分)
小沢一郎候補 927票 40ポイント
菅直人候補 1,360票 60ポイント
無効 7票
(有権者数 2,382)
○国会議員投票(直接投票=各2ポイント)
小沢一郎候補 200票 400ポイント
菅直人候補 206票 412ポイント
無効 3票
(有権者数 411)
◎獲得ポイント合計
小沢一郎候補 491ポイント
菅直人候補 721ポイント
この結果、民主党の次期代表には、菅直人候補が当選されました。
以上
民主党代表選挙 一般党員・サポーター投票 開票結果(pdf)
結果発表後の菅新代表挨拶。最初は民主党HPから、次のは日テレニュースです。(ほぼそのままのテキスト起こしがある記事です。違っている所などは括弧内で修正したり補足しておきました)
※SOBA追記(2010/12/21):挨拶の中で菅は「選挙は終わりました。お約束したように、ノーサイド。民主党全員が自分の力をフルに発揮できる、そして挙党態勢で頑張り抜く」と言い、全国会議員、全党員の協力を求めています。しかし、菅がその後やったのは徹底した小沢外しと、小沢派系議員の要職からの排除でした。「挙党態勢」が聞いてあきれます。
・NO.4 投票〜開票〜結果発表〜新代表挨拶〜閉会(ダイジェスト)
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100914taikai_04.asx
菅の挨拶は11分の所から(2分5秒)ダイジェストでなく全部聞けます。
再選の菅首相「挙党態勢で頑張り抜く」【日テレニュース】(菅挨拶動画あり)
http://www.news24.jp/articles/2010/09/14/04166694.html
< 2010年9月14日 16:57 >
民主党代表選挙の投開票が14日に行われ、菅首相が721ポイント、小沢前幹事長が491ポイントを獲得し、菅首相が再選された。選挙後、菅首相はあいさつに立った。
菅首相「(全国の)民主党党員・サポーターの皆さん、全国の民主党所属の地方議員の皆さん、そして、ここにお集まりの民主党国会議員の皆さん、それにも増して全国の国民の皆さんに、皆さんのご支援のおかげで新たな代表に選出をいただいたことを、まずもって心からお礼を申し上げます。(どうも皆さんありがとうございます。)」
「先ほどの最終の訴えの中でも申し上げましたとおり、今、日本は本当に困難な中にあります。その日本を、元気な日本にもう一度つくり直して次の世代に渡していく。その仕事を皆さんのご支持・ご支援をいただいて本当に命を懸けてやらなければと、あらためて決意を新たにしたところでございます(あります)」
「また、小沢さんには長い間、私も先輩としていろいろ教えをいただき、今回の選挙でも多くの議論をさせていただきました。選挙は終わりました。お約束したように、ノーサイド。民主党全員が自分の力をフルに発揮できる、そして挙党態勢で頑張り抜く、そのためにも全国会議員、全党員のご協力をあらためて心からお願いを申し上げ、私のこの場におけるごあいさつとさせていただきます。(どうもありがとうございました。よろしくお願いします。)」
(トップの<ビデオ>に戻る)
以下、れんだいこのカンテラ時評、評論記事です。参考になります。資料として採録しておきます。
不明朗な外部委託 民主党は不正選挙疑惑に答えよ!『「2010.9.14民主党代表選」考』 れんだいこのカンテラ時評808
http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/277.html
【「2010.9.14民主党代表選」考】
「2010.9.14民主党代表選」は二週間の日程を無事終え、菅、小沢の両候補が理想的な闘いで日程をこなしたことは慶祝に値する。小沢候補は、これから述べるような条件下でまな板の鯉となり且つ可能な限り泳いだ。敗れたとはいえ失ったものはないのではなかろうか。
それはともかく既に幾人かが「党員サポーター票のうちの小沢票の抜き取り疑惑」を取り沙汰している。れんだいこ検証によれば大いに有り得る話であると云うことになった。この辺りを見据え、こたびの民主党代表選に於ける不備と違和感を箇条書き式にコメントしておく。
選挙管理委員会は、「2010年9月民主党代表選挙の結果に関する公告(pdf)」と「民主党代表選挙 一般党員・サポーター投票 開票結果(pdf)」を発表している。これを元に検証する。国会議員の投開票は衆人環視の中で行われたので疑問はない。地方議員票については情報がないのでコメントできない。そういう訳で、党員サポーター票に限定して疑問を提起しておく。
その1、党員サポーター票(342,394人、300ポイント)、地方議員票(2,382人、100ポイント)、国会議員票(411名(衆院305、参院106)、1人2ポイントの822ポイント)で争われたが、党員サポーター票の比重が大き過ぎることが判明した。本来なら、党員サポーター票は地方議員票ポイントに並ぶか、それ以下にすべきではなかろうか。これを逆に云えば、地方議員票ポイントが低過ぎると云うことにもなる。党員サポーター票は元々はなかった票であり、これを地方議員票より重くする合理的理由が分からない。早速に議論されるべきではなかろうか。
その2、党員サポーター票が一括りにされているが、党員(年間党費6000円)とサポーター(年間会費2000円)では重みが違う。党員票1ポイントに対してサポーター票0,5ポイントぐらいの差があっても良いのではなかろうか。あるいはサポーターには投票権なしとしても何らオカシクない。これを逆に云えば、党員票とサポーター票を同価値ポイントにするのは党員を軽視していることになりはすまいか。これも早速に議論されるべきであろう。れんだいこが党首を務めるたすけあい党では将来党員が増えたとして、こういう扱いはしない。サポーターはサポーター止まりであり、それ以上の権利を欲するなら党員になれば良いだけの話ではなかろうか。
その3、党員とサポーターは日本国籍を有する必要がないとのことである。これを逆に云えば、在日外国人にも資格があると云うことになる。思うに党員、サポーター要件としては構わないが、代表選投票権には在日年数とか登録年数が条件化されて然るべきではなかろうか。海外居住者党員、サポーターも然りである。何らかの基準が定められるべきではなかろうか。こたびは非党員、非サポーターへの投票用紙誤配送、名義貸し党員、同サポーターの存在も明らかになった。より厳重な認定ないし確認方法が講ぜられるべきではなかろうか。これも早速に議論されるべきであろう。
その4、党員サポーター票の集荷、開封、仕分け、集計手法につき様々な疑惑が生まれている。本来なら、選挙管理委員会の管理の下で各候補より推薦された開票要員をセットし、両派立ち会いの下で一挙に開票作業を行うべきであろう。こたびはそれを外部業者(「データ集計業者」と表記されている)の手に委ねたと云う。党の代表を選ぶのに外部業者の手を借りる必要がない、と云うか外部の者に任せてはいけない。その為に選挙管理委員会があるのであり、外部業者の手に委ねるのは自殺行為ではなかろうか。これも早速に議論されるべきであろう。
これをもう少し詳しく確認する。外部業者は、1、投票用紙の送付先を9.11日必着締め切りで「筑波学園支店留 民主党中央代表選挙管理委員会行」、住所は「筑波学園支店留」に指定した。2、投票用紙をいったん茨城県内の倉庫に保管した。3、それを衆院選の区割りに合わせて300小選挙区ごとに仕分けした。これを倉庫内でしたのかどうか分からないが、外部業者が集荷、開封、仕分け、集計したとのことである。れんだいこには信じられない。4、これを保管し、14日未明から投開票が行われる都内のホテルに運んだ。ざっとこういう手順であったと云う。
早速に疑問が湧く。外部業者による「仕分け」に際して、選挙管理委員会がどう関与したのか明らかにされていない。なぜ外部委託したかにつき次のように説明されている。「移動のコストは発生しますが、保管場所を党本部にすると、議員が自分の選挙区の集票状況や支持候補の優劣を盗み見る恐れがあるのです。倉庫の住所は党内でもトップシークレットで、業者も限られた要員しか入れない金庫のような厳戒体制です。守秘義務も徹底させています」。この弁が誰の弁であるか判明しないが。外部委託の是を巧妙に説いている。が、事は民主党の代表選である。党が直接関与することこそ責務であり外部委託ほど非常識なことはあるまい。選挙管理委員会は、誰が何の権限で外部業者に委託することを発案し、党内合意されたのか、その経緯を明らかにすべきである。その上で、外部委託による万一の不正に対し、どのようにチェックしたのか明らかにすべきである。
ふと思い出した。小泉政権下の2005.9.11総選挙の際、自民も民主も外資系選挙請負PR会社に広報委託していた事実が判明した。日本を代表する二大政党がこぞって外資の頭脳に身を委ねて国政選挙を闘っていたと云う話であるが、この時の民主党代表は岡田であった。選挙結果は、小泉政権完勝であった。岡田民主党は、郵政民営化法案を廻って自民党内が分裂したまま選挙に突入していたにも拘わらず惨敗させられた。あの時も、各社新聞が一斉に世論調査を発表し、小泉ムードと与党圧勝気運の盛り上げを企んだ。この劇を裏方で企画進行させたのが外資系選挙請負PR会社であり、自民党側がプラップジャパン、民主党側がフライシュマン・ヒラード・ジャパンであった。こたびの外部業者に同じような臭いを嗅ぐのはれんだいこだけだろうか。
その5、こたびの党員サポーター票は、有権者数342,394人に比して投票者数229,030人で投票率66・9%になっている。棄権者数は113,463人で棄権率33,13%にも達していることになる。一般の国民投票ではなく党員投票であることを考えると異常に低い投票率、異常に高い棄権率と云うべきではなかろうか。それを思えば、選挙管理委員会は、投票率66・9%の検証をすべきである。党員サポーターに投票したかどうか確認をすべきであると考える。どういう理由で棄権したのか調査すべきである。全選挙区が無理ならせめて棄権率の高い選挙区を抽出し調査すべきではなかろうか。或いは有権者の少ない選挙区で調べるのも一法であろう。やる気になればできる筈である。
その6、候補者の獲得票数は菅候補137,998票、小沢候補90,194票で、獲得比率は「6対4」、無効838票であった。しかしながら、衆院300小選挙区ごとに票数の多い候補が1ポイントを獲得する「総取り方式」にしていた為に、菅候補249ポイント、小沢候補51ポイント、獲得比率「83対17」(略して「8対2」)と云う大差となった。敢えて「総取り方式」にする必要があったのかどうか宿題を残すことになった。単に票数割で良いのではなかろうか。衆院300小選挙区ごとの仕分けは良いとしても党内世論バロメーターとして活用すれば良いだけのことで、「総取り方式」にする必要、合理性が分からない。
その7、こたびの代表選では党員サポーター票及び地方議員票の結果が事前漏れした。これをオカシイとする説もあるが違うと思う。開票すれば漏れるのは予想されることである。これを防ぐ手はイタチごっこの徒労になると思われる。それを思えば、選挙管理委員会の指揮下で開封されると同時に仕分け集計され、その場で結果が公表されるべきではなかろうか。これが一番安全確実な方法であると思う。国会議員は世論の声を聞く必要があり、投票する前に党員、サポーター、地方議員の党内世論の声を聞くのに何の憚りがあるだろうか。
選挙管理委員会は終始、開票会場に立ち会い、直ちに公表するべきである。それが選挙管理委員会の役目である。これを逆に云えば、外部業者に委託したり、その業者が開封し仕分け集計したものを厳重保管させた意味が分からない。厳重隠匿保管するのであれば未開封であるべきではなかろうか。開封したなら直ちに開票集計し結果発表すべきではなかろうか。実際には、間違いを起さない為と云う名目で一番間違いが起こり易い手法として外部業者に委託し、開封仕分け後の票保管と云う最悪の手法を採っているように思われる。誰が何の為にこういう方法にしたのか、胡散臭いと思うのはれんだいこだけだろうか。
その8、「党員サポーター票の小沢票抜き取り」が疑惑されている。選挙管理委員会発表の「一般党員・サポーター投票開票結果」を見れば確かに怪しい。各選挙区ごとに仕分けされた票を前提にして菅候補票を上回る選挙区の小沢票を抜き取ったとする疑惑が成り立つようである。但し、これをやると投票者数が減るので、有権者数との乖離が発生する。実際にこういうことが起きている。
と云うことは棄権率の高い選挙区を集中して洗えば良いことになる。国会議員が小沢支持を強く打ち出している選挙区での取りこぼしが多過ぎるようにも思える。菅派の中心人物の票は手堅く選挙区を押さえているのに比して、小沢派の中心人物の票が弱過ぎる。国会議員のメンツコケンに関わる話であり、検証すべきであろう。こういうことが実際に起こったのかどうかは分からないが、疑惑があるなら追及すべきと云うのが「政治とカネ問題」に於ける小沢責任追及派の論理論法であるからして、その論法通りに「抜き取り疑惑」を解明すべきではなかろうか。
凡そ以上の疑惑、疑問が残った。もう終わってしまったことであるが教訓を次回に生かす為にも調査検証しなければさねばならないと考える。もし不正があったとしたなら本来はこたびの代表選は無効である。今更できないとしても、不正派が同じ手口で国家を運営することになる。とても許されることではあるまい。ゾッとする話ではあるまいか。
選挙管理委員会は外部委託の経緯と是非見解を出すべきである。不正の余地のないようどう配慮し責任を果たしたのか釈明すべきである。問われているのは責任能力である。これができない党に日本政治の与党として政権を任せるには危な過ぎよう。どうせ碌なことになりはすまい。小泉政権同様に上手に口を回す度に巨額の資金が国際金融資本に吸い取られよう。代表選直後の各国に対して何の根回しもせぬままのドル買い数兆円介入は早速のご祝儀のような気がする。今後こうしたことが連続することが火を見るより明らかではなかろうか。
2010.9.16日 れんだいこ拝
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