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2010年8月27日 (金)

朝日の社説が「あいた口がふさがらない」ほど感情的でひどくて唖然としてたら、各紙も一斉に似たりよったりでワロタw。

 どの新聞社も、真の世論調査、すなわち国政選挙で、主権者・国民が断乎として表明した票数の意味を分かっていないようだ。東京新聞、沖縄タイムズ、琉球新報など地方紙を後ろにまとめて採録しました。鳩山氏の小沢氏への応援表明記事も後ろに採録

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 それにしても、2010年8月27日この朝日の感情的な社説にはあいた口がふさがらないw。

小沢氏出馬へ—あいた口がふさがらない【朝日、社説】
http://www.asahi.com/paper/editorial20100827.html#Edit1

 どうしてここまで民意とかけはなれたことができるのか。多くの国民が、あぜんとしているに違いない。

 民主党の小沢一郎前幹事長が、党代表選に立候補する意向を表明した。

 政治とカネの問題で「責任を痛感した」と、幹事長を辞して3カ月もたっていない。この間、小沢氏は問題にけじめをつけたのか。答えは否である。

 いまだ国会で説明もせず、検察審査会で起訴相当の議決を受け、2度目の議決を待つ立場にある。

 鳩山由紀夫前首相にも、あきれる。小沢氏率いる自由党との合併の経緯から、この代表選で小沢氏を支持することが「大義だ」と語った。「互いに責めを果たす」とダブル辞任したことを、もう忘れたのか。

 二人のこのありさまは非常識を通り越して、こっけいですらある。

 民主党代表はすなわち首相である。党内の多数派工作に成功し、「小沢政権」が誕生しても、世論の支持のない政権運営は困難を極めるだろう。

 党内でさえ視線は厳しい。憲法の規定で、国務大臣は在任中、首相が同意しない限り訴追されない。このため「起訴逃れ」を狙った立候補ではないかという批判が出るほどだ。政治とカネの問題をあいまいにしたままでは、国会運営も行き詰まるに違いない。

 より重大な問題も指摘しなければならない。

 自民党は小泉政権後、総選挙を経ずに1年交代で首相を3人も取りかえた。それを厳しく批判して政権交代に結びつけたのは、民主党である。

 今回、もし小沢首相が誕生すれば、わずか約1年で3人目の首相となる。「政権たらい回し」批判はいよいよ民主党に跳ね返ってくるだろう。より悪質なのはどちらか。有権者にどう申し開きをするのか。

 それとも小沢氏は代表選に勝っても負けても、党分裂といった荒業もいとわずに大がかりな政界再編を仕掛けようとしているのだろうか。

 金権腐敗政治と決別し、2大政党による政権交代のある政治、有権者が直接政権を選ぶ政治を実現する——。そんな政治改革の動きの中心に、小沢、鳩山両氏はいた。20年余の歳月を費やし、ようやく目標を達成したと思ったら、同じ二人がそれを台無しにしかねないことをしようとしている。

 ほぼ1年前、新しい政治が始まることを期待して有権者は一票を投じた。その思いを踏みにじるにもほどがあるのではないか。しょせん民主党も同じ穴のむじな、古い政治の体現者だったか——。政党政治自体への冷笑がさらに深まっては取り返しがつかない。

 代表選をそんな場にしてはならない。有権者は政権交代に何を託したのか、根本から論じ直し、古い政治を乗り越える機会にしなければならない。

 

天声人語 2010年8月27日(金)付

 鳩山前首相は不思議な人だ。政界引退を口にしたのもつかの間、民主党の結束を訴えて菅首相、小沢前幹事長の仲介役を買って出た。ところが対決のおぜん立てをしただけで、伝書バトはロシアに飛び去った▼9月の代表選は菅氏と小沢氏の勝負になるらしい。前に書いた「民主の森」の物語に沿えば、いよいよカブトムシとオオクワガタの激突である。カブトを支えるとしていた鳩山氏は、なぜかクワガタの応援に回るそうだ。3カ月前の「抱き合い心中」は何だったのか▼ともあれ小沢氏に謝りたい。本物のオオクワガタは怖がりで、危険を感じると巣に隠れる、と紹介した件だ。勝算があるのだろうが、氏は意外にも、世論を敵に回し、国会でたたかれるリスクを取った▼それでもやはり、小沢氏は首相に向かないと思う。まず、土建業界との腐れ縁が示す古い政治。豊かな資金で手勢を養い、来るべき政界再編、日本の大改革に備えているやに聞くが、目的が立派なら手法は問わないという時代ではない▼次に、カネの出入りをちゃんと説明しない、広い意味での出無精と口べたである。リーダーの資質としては金権体質より深刻かもしれない。鳴かないのがすごみになるのは、樹上で争う大型甲虫ぐらいだ▼森を二分する戦いは政治史に残ろう。菅氏は、「あらゆる意味で反面教師」とする角さんの愛(まな)弟子と首相を争うことになる。「大変いいこと」と語る顔はこわばっていたが、この分かりやすさ、恥じることはない。それこそ、新しい政治に求められているものである。

 

社説:民主党代表選 大義欠く小沢氏の出馬【毎日、社説】
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100827k0000m070120000c.html

 党分裂の可能性もはらむ、重大な岐路である。9月の民主党代表選は動向が焦点となっていた小沢一郎前幹事長が出馬を表明、続投を目指す菅直人首相との全面対決が確実な情勢になった。

 最大グループを率いる小沢氏の出馬で党は二分されそうだが「政治とカネ」の問題を抱えたまま、首相の「脱小沢」路線に反発しての出馬は大義を欠くと言わざるを得ない。政権交代を実現したさきの衆院選からわずか1年、むき出しの闘争が党を分裂状態に追い込み、経済が混迷を深める中で政治の混乱に一層、拍車をかける懸念は深刻である。

 ◇党分裂の危機はらむ

 つい2カ月半前のあの光景はいったい何だったのだろう。小沢氏と鳩山由紀夫前首相は「政治とカネ」の問題をめぐる政権混乱の責任を取り、「クリーンな政治」の実現に向け、互いに手を取り合って政権の表舞台から去ったはずではないか。

 ところがその2人が会談し、小沢氏は「不肖の身であるが出馬の決意をした」と鳩山氏の支援を出馬の理由として語り、鳩山氏は「小沢氏は(政治とカネの)問題を背負いながらも国のため命をかけたいと決断をした」と持ち上げた。多くの国民の目に異様に映ったに違いない。

 党首選びを機に実力者が名乗りを上げ、政策論争を通じ競うことは本来、望ましい姿だ。しかし、事実上の首相選びと重なる今代表選に関しては、小沢氏の出馬が抱える問題は大きいと言わざるを得ない。

 小沢氏の資金管理団体による土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件は、まだ決着していない。この問題で小沢氏による国会での説明は一度も行われておらず、政治的な説明責任が果たされたとは到底、言えない状況である。

 しかも、小沢氏自身を東京第5検察審査会が一度「起訴相当」と議決しており、2度目の議決次第では強制起訴される可能性がある。憲法の規定により閣僚の訴追(起訴)には首相の同意が必要とされ、首相の起訴も自身の同意が必要とみられる。「推定無罪」が原則とはいえ、こうした問題に直面しかねない小沢氏は首相候補として適格性が問われる。各種世論調査で小沢氏が要職に就くことに世論の風当たりがなお強いことは当然である。

 小沢氏擁立に至るまでの、かつての自民党に勝るとも劣らない国民不在の調整ぶりも問題だ。鳩山氏や小沢氏を支持するグループは「挙党態勢」の構築を首相らに求めたが、要するに幹事長人事などを通じての「脱小沢」路線の転換要求である。

 小沢、鳩山氏は衆院選公約(マニフェスト)修正などをめぐる首相の対応に不満を募らせていたというが、議論する機会はいくらでもあったはずだ。結局、このまま党中枢から排除される危機感から小沢氏が権力闘争に踏み切り、それを鳩山氏が後押ししたのが実態ではないか。

 軽井沢で開いたグループの会合に小沢氏を招くなど、出馬に至る過程で大きな役割を果たしたのは鳩山氏だ。首相退陣だけでなく一度は今期限りの議員引退まで表明しながら菅、小沢両氏の仲介役として動き、「脱小沢」見直しが首相に拒まれると小沢氏支援に回った。一連の言動はあまりに節度を欠いている。

 ◇競うべきは政策だ

 選挙戦は党を二分する激しいものとなる。小沢氏自身を対立軸とする戦いが泥沼化した場合、仮に選挙で勝敗を決しても修復できないしこりが残り、党分裂や解体の過程に向かう可能性は否定できない。財政危機が深刻な中で急激な円高、株安で経済が動揺するかつてない厳しい状況に日本は追い込まれている。そんな中で政治の混乱が加速し、限られた貴重な時間が空費されるならば、政治の自殺行為に等しい。

 混乱を招いた菅首相の責任は重大である。「脱小沢」路線を堅持したことは理解できるが、そもそも参院選の敗北後、政権を立て直す方向を明確に示さなかったことが小沢氏擁立の動きを加速した側面がある。

 今代表選では党員・サポーター票も大きな比重を占める。首相は財政再建、社会保障の再構築に向けたビジョンはもちろん、マニフェストのどの部分を維持し、見直すかの方向性を勇気を持って語る必要がある。財務省主導となってきた政権運営、「脱官僚」路線の見直しにみられる改革マインドの後退についても真剣な再点検を迫られよう。

 一方で、小沢氏も出馬するのであれば、自身の「政治とカネ」をめぐる問題について最低限、国民に改めて説明すべきだ。マニフェスト順守など原点回帰を訴えるにしても、どう財源を捻出(ねんしゅつ)するかを具体的に語らねばならない。仮に「小沢首相」が誕生した場合、衆院解散で民意を改めて問うことが筋である。

 政権交代の果実よりも混乱が目立つ中、首相、小沢氏、鳩山氏という新鮮味に乏しい3氏が主役を演じた抗争劇に国民の目は冷ややかだろう。政策不在の多数派工作が過熱すれば失望感はいよいよ深まり、党の政権担当能力への疑問も強まろう。民主党のみならず、日本政治が転落の間際にある中での代表選であるという自覚を強く求めたい。
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毎日新聞 2010年8月27日 2時30分

 

【主張】小沢氏出馬 国の指導者に不適格だ 「政治とカネ」で信頼失った【産経、社説】
2010.8.27 03:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100827/stt1008270317008-n1.htm

 「とことんクリーンな民主党」を実現すると鳩山由紀夫前首相が、小沢一郎前幹事長とともに身を引いてから2カ月余りで再び小沢氏を担ぎ出す所業には、開いた口がふさがらない。

 小沢氏は東京第5検察審査会から「起訴相当」の議決を受け、再度同じ議決が出れば強制起訴される。一連の疑惑を晴らそうとせず、国政の最高指導者を目指す姿には、強い疑問を呈さざるを得ない。25日の講演でモラルの破綻(はたん)に言及したが、信なくば政治は成り立たない。日本の最高指導者として不適格なことは明白である。

 ■「訴追逃れ」では論外

 代表選は小沢氏と菅直人首相の一騎打ちになる情勢だ。首相も参院選で大敗したのに、なぜ続投するのか。説得力ある説明に欠ける。さらに両氏以外の選択肢もなさそうな点に、日本が滅亡の淵(ふち)に立つ窮状が示されている。

 小沢氏は野党の再三の証人喚問要求を拒み、説明責任を果たしてこなかった。役職辞任というけじめはつけても議員辞職に相当するとの厳しい批判があるなか、政治的・道義的責任を取り切ったとは言い難い。そのうえ刑事責任の有無を今も審査されている。

 小沢氏の出馬について、強制起訴を逃れることが目的ではないか、との指摘が党内外にある。憲法75条が「国務大臣は首相の同意がなければ訴追されない」と定めていることから、首相になることで「政治とカネ」の問題に決着をつけようというものだ。

 だが、憲法は「すべて国民は法の下に平等」(14条)ともうたっている。そのような意図を疑われること自体、為政者たる資格はないだろう。

 小沢氏サイドから「仮に首相になったとしても東京地検特捜部の再聴取に応じる」との考え方が示されているが、そもそも捜査の対象となる人物を首相に押し立てること自体、理解しがたい。

 小沢氏が中央突破の姿勢を貫こうとすることは、法治制度の根幹を揺るがしかねない。小沢氏とすべての民主党議員が、はっきりと認識すべき点だ。

 小沢氏は出馬を固めた理由の一つに、首相が挙党態勢作りを拒否したことを挙げた。「小沢氏はしばらく静かにしていた方がいい」と述べた首相が、党人事などを通じて実際に「脱小沢」の姿勢をとったことへの不満である。

 小沢氏側の意向を鳩山氏が菅首相に伝えたものの受け入れられず、代表選での対決に踏み切った。このような主導権争いや政治的地位を保つための権力闘争は「私闘」ともいえ、情けない。

 昭和60年、衆院議院運営委員長だった小沢氏は政治倫理審査会の「生みの親」だ。同時に政治倫理綱領を「疑惑をもたれた場合にはみずから真摯(しんし)な態度をもって疑惑を解明」すると定めた。平成5年の著書「日本改造計画」では、政治資金規正法の違反者に対して「言い逃れを封じるための連座制の強化」などを挙げ、規正法改正を実現してきた。

 その小沢氏が国会で説明もせず、規正法の網を巧みにすり抜けているのでは、国民の政治不信が強まるのは当然だ。

 ■早急に国民の信問え

 密室談合による調整を進めてきた鳩山氏の行動も、あきれ果てる。鳩山氏は母親からの巨額の提供資金の取り扱いをめぐる疑惑を招き、その使途に関する説明をまったく果たしていない。「政治とカネ」で国民の信を失った当事者だ。首相退陣後は政界を引退すると述べたこともあるが、一体どうなったのか。

 日本はいま、内政、外交ともに国難ともいえる状況に直面している。経済面では急速な円高・株安への対応で、政府はなすすべもない。さらに、中国の軍事力の強大化が日本周辺で脅威になっているにもかかわらず、米軍普天間飛行場移設問題の解決はいまだめどが立っていない。日米同盟関係の空洞化は、日本の平和と安全を危険にさらしている。

 党内の権力闘争に血道を上げている状況ではない。参院選での敗北以降、責任を取らず、けじめもつけようとしない菅首相が、2カ月以上にわたる政治空白を作っている。その政治責任は重い。

 小沢、鳩山、菅3氏による政権たらい回しと無責任な対応は許されない。だれが民主党代表となり、首相になっても早急に国民の信を問うことを強く求めたい。

 

小沢氏出馬表明 日本の針路を競う代表選に(8月27日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100826-OYT1T01194.htm

 民主党代表選は、再選をめざす菅首相と小沢一郎前幹事長との、事実上の一騎打ちになることが固まった。

 与党第1党の党首選は首相選びに直結する。「脱小沢」か「親小沢」かという権力争奪の多数派工作に堕することなく、あるべき日本の針路を論じ合って雌雄を決してほしい。

 ◆分裂、政界再編の芽も◆

 小沢氏は、9月1日告示、14日投開票の党代表選に出馬する意向を表明した。

 党内の幅広い支持を得られることを前提に出馬を検討していた小沢氏は、鳩山前首相の支持をとりつけた上で立候補に踏み切った。だが、支持の大勢が固まっているわけではない。

 今回の対決の背景には、小沢氏と、「脱小沢」を掲げる菅首相や仙谷官房長官、枝野幹事長らとの強い軋轢(あつれき)がある。

 鳩山氏は、党の亀裂が深まる事態を避けるため、菅首相と小沢氏との仲介に動いた。だが、鳩山氏が小沢氏の要職起用を含む挙党態勢の構築を求めたのに対して、菅首相は難色を示した。

 小沢氏は反発し、菅首相の無投票再選を容認すれば、党内で孤立しかねず、窮余の決断になったものとみられる。

 挙党態勢を条件に「菅氏支持」を表明していた鳩山氏は、一転して「小沢氏支持」に変わった。参院選前、政局混迷の責任をとってともに辞任した小沢氏を代表に推すのは、納得し難い行動だ。

 鳩山氏の調停失敗を受け、小沢氏が正面突破を図ったことで、代表選は党を二分する争いになる見込みだ。党分裂含みの展開も予想され、今後、野党を巻き込んだ政界再編の動きも出てこよう。

 ◆「政治とカネ」説明を◆

 小沢支持グループは、参院選の敗北が衆院選の政権公約(マニフェスト)から逸脱した結果だとして、「原点回帰」を唱えている。菅首相の消費税率引き上げ検討発言も批判してきた。

 しかし、子ども手当などのバラマキ政策は、当初の極めて甘い財源見通しにより、公約通りに実行できないのは明らかだ。

 小沢氏が原点回帰路線に立つなら、公約実施に向けた現実的な財源と、工程表を早急に提示することが肝要だ。

 小沢氏がなすべきことは、それだけではない。「政治とカネ」の問題について、きちんと説明責任を果たすことが欠かせない。

 自らの資金管理団体の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件について、小沢氏は先の通常国会では、衆院政治倫理審査会で弁明せず、証人喚問からも逃れた。

 しかし、参院選の結果、与党が過半数を失ったことによる「衆参ねじれ国会」の下で、野党側の厳しい追及を乗り切っていくことは極めて難しい。

 今秋、検察審査会が再び、「起訴すべき」と議決すれば、本来なら小沢氏の強制起訴は免れない。ただ、憲法には「国務大臣は在任中、総理大臣の同意がなければ訴追されない」との規定がある。

 菅支持派からは「小沢氏は起訴を逃れるため、首相をめざすのではないか」との声も聞かれる。

 実際、「起訴議決」の場合、小沢氏はどう対処するのか。事前に明らかにする責任もあろう。

 一方、菅首相は、小沢氏の出馬が確定したことを、重く受け止めなければならない。

 菅首相以下、民主党執行部は、参院選敗北について明確な責任をとらず、敗因についても十分な総括をしてこなかった。これらが党内に不満を醸成した。

 ◆政治空白の余裕はない◆

 党運営や政策遂行をめぐる首相の指導力や判断力に、民主党の多くの議員が不安を抱いていることも否定できない。

 最近の円高や株安など、経済危機への対応一つとっても、菅内閣の動きは鈍い。代表選の最中にあっても、首相は国政を預かる責任を果たさなければならない。

 首相は、政権公約の修正を図ろうとするなら、政権交代以降の政策を再点検し、今後、何を変え、何を継続するのかを明確にすることが大事だ。

 消費税率の引き上げ問題も、右顧左眄(うこさべん)せず、所信を正面から訴えるべきである。

 現在の民主党は2003年、当時の菅民主党代表と小沢自由党党首が、政権交代を旗印に、両党を合併して生まれた。

 当初から「選挙互助会」とか、「理念なき合併」との指摘があった。憲法改正や安保政策、消費税問題など党の基本政策は、今もって確立していない。これが、政権担当政党として政策を進める上の障害になっている。

 この際、両氏は、党分裂や政界再編に至る可能性に臆することなく、党の基本政策について徹底した議論を展開すべきだ。
(2010年8月27日01時23分  読売新聞)


 以下、今日の一斉ではなく違った日付のですが採録しておきます。

風知草:「友愛政局」への疑問=山田孝男
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20100830ddm002070074000c.html

 私にはわからない。鳩山由紀夫が。民主党代表選は菅直人支持と明かした2日後に「小沢先生を応援することこそ大義」と言ってのける感覚が。

 私にはわからない。鳩山は政治とカネをめぐる国民世論の不信に応え、小沢一郎幹事長を道連れに首相を辞めた。それから85日後に、「小沢首相」づくりの先頭に立つという神経が、私にはわからない。

 鳩山は首相在任中、普天間飛行場移設をめぐる場当たり的な発言で混乱を招いた。外交関係を傷つけさえした。それなのに性懲りもなく、外交使節として訪中、訪露を重ねている。テレビカメラを引き寄せ、代表選についてしゃべり続けている。そのケジメなき漂流を、私は受け入れられない。

 モスクワで記者団に囲まれた鳩山は、小沢支持に傾いた理由について聞かれ、「私は小沢氏に総理にまで導いていただいた。ご恩返しをすべきだ」と語ったという(27日)。

 どう読んでも、おかしい。鳩山個人の栄達、鳩山と小沢の貸し借り、民主党のサバイバルが優先され、国政は二の次、三の次になっている。

      ◇

 小沢出馬表明に至る経過は以下の通りである。

 19日、軽井沢の鳩山別荘に現れた小沢が、24日、ホテルニューオータニ東京のバーで鳩山と話し込んだ。25日、小沢の意を受けた鳩山が首相官邸に乗り込んで菅に人事刷新を迫ったものの、菅は拒否。26日、小沢は再び鳩山と会って「小沢支持」の言質を取りつけ、すぐさま出馬表明に踏み切った。

 鳩山を介して小沢が求めた人事は「仙谷由人官房長官(反小沢の急先鋒(せんぽう))更迭」「小沢幹事長」「鳩山外相」などだと報じられている。真偽はいずれはっきりするだろうが、どれもありそうな話である。

 小沢とそのグループの独走ではなく、全党的な支持があると見せるうえで、鳩山の取り込みは有効だった。さすがは百戦錬磨の政局職人、あざやかな手際というほかはない。

 先週の半ばまで、小沢は出馬しないという見方が優勢だった。だが、週末には有力首相候補になっていた。なればなったでマスコミはレース予測に忙しいが、根本の異常さを問い直さないわけにはいかない。

 小沢は、政治資金規正法違反で秘書が逮捕・起訴され、自らも今後の検察審査会の議決によっては強制起訴されるという身だ。小沢が巨額の政治資金を強圧的に集めていた実態は報道や検察の立証により明らかで、そこに不信の根がある。

 参院選前は、ごもっともと引き下がった小沢が、選挙終了を待って反撃に出た。訴追を免れるために首相をめざしているという解説もある。首相と国務大臣は、首相自ら同意しない限り訴追されない。かつて小沢の盟友だった渡部恒三(元衆院副議長)はテレビに出て公然とそれを言っている。

 異様な風景だが、当の小沢は何も語らない。小沢擁立派は「小沢首相」こそ救国の希望だという。本当にそうか。これまでも、小沢は鳩山と組んで政治を動かしてきた。同じゲームの続編がまた始まったというだけのことではないのか。

 鳩山の果てしないおしゃべり。小沢の底知れぬ胸中。菅の作り笑いと及び腰。指導的な立場にある政治家が互いにぶつかり合い、切磋琢磨(せっさたくま)し、新しい政治が生まれていくという予感がどこにもない。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

 

「小沢首相」に理解を得られるのか【日経、社説】
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE3E1E6E3E4E6E2E2E0E7E2EAE0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
    2010/8/25付

 9月の民主党代表選で再選を目指す菅直人首相と、小沢一郎前幹事長を支持するグループとの対立が激しくなっている。小沢氏が菅首相の対抗馬として名乗りをあげるかどうかが最大の焦点だ。

 小沢氏の代表選出馬には大きな違和感を覚える。与党の代表選は、首相を選ぶ選挙である。小沢氏が代表選で勝てば「小沢首相」が誕生するが、それは多くの有権者の意識と乖離(かいり)している。各種世論調査では、小沢氏の出馬を支持しない声が多数派だ。

 小沢氏は自らの資金管理団体の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件について、国会で一度も説明しておらず、けじめがついていない。この事件で小沢氏の元秘書ら3人が起訴されており、小沢氏の政治的、道義的責任は免れない。

 しかも東京第5検察審査会の結論次第で、小沢氏が起訴される可能性も残っている。4月に第5検察審は小沢氏を「起訴相当」と判断した。審査会が再び「起訴相当」と議決すれば、小沢氏は強制起訴され、刑事被告人となる。

 結論が出るのは代表選後になる見通しだが、仮に小沢氏が新代表に就任した後に起訴相当の議決が出れば、国政の混乱は避けられまい。

 憲法75条には、国務大臣は首相の同意がなければ訴追されないという定めがある。民主党内では、小沢氏が出馬する場合の理由を「首相になると起訴されなくなるからだ」と見る向きもある。こうした見方が出ること自体、首相としての適格性を疑わせる。

 強制起訴という結論に至らなくても、国会論戦は小沢氏の「政治とカネ」の問題一色に染まりかねない。1年間に3人目の首相交代となれば直ちに衆院を解散するのが筋だが、小沢氏支持グループにその覚悟があるようにはみえない。

 小沢氏支持グループは昨年の衆院選のマニフェスト(政権公約)の実行を唱えている。だが、2010年度予算編成で早くも財源の壁にぶつかり、衆院選の公約が破綻していることは誰の目にも明らかだろう。具体的な財源の裏付けを示さずに、公約の順守を求めるのは無責任だ。

 参院選の大敗で精彩を欠く菅首相にも注文がある。熱心だった消費税の増税問題にも及び腰だが、続投を目指す以上、しっかりした政権構想を示し、この難局に臨む気概をみせてもらいたい。新人議員らの顔色をうかがい、多数派工作に腐心するだけでは、再選を果たしたとしても、強い実行力は生まれない。


 以下、地方紙です。

「国のかたち」こそ争点だ 菅・小沢氏一騎打ちへ【東京新聞、社説】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010082702000045.html
2010年8月27日

 民主党の小沢一郎前幹事長が代表選立候補を表明した。菅直人首相と一騎打ちの公算だ。首相を選ぶ選挙である。「国のかたち」を堂々と論じてほしい。

 小沢氏は鳩山由紀夫前首相に立候補の意向を伝え、その後、記者団に「鳩山氏から、出馬の決断をするなら全面的に支援したいとの話があったので、不肖の身だが出馬を決意した」と語った。

 菅氏もすでに立候補表明しており、八年ぶりに党員・サポーター参加の本格的な代表選となる。

 党代表を選ぶと同時に首相を選ぶ選挙でもある。選挙権を持つ党所属国会議員と地方議員、党員らには心して臨んでもらいたい。
◆挙党態勢拒む首相

 小沢氏にとっては、偽メール事件での前原誠司元代表の引責辞任に伴う二〇〇六年四月の代表選以来、二度目となる立候補決断だ。

 小沢氏は自らの資金管理団体の不透明な土地取引という「政治とカネ」の問題を引きずってきた。

 検察は不起訴としたが、度重なる国会での説明要求には応じてこず、一般国民が参加する検察審査会の結論次第では起訴される可能性が依然残っている。

 それが鳩山前内閣の支持率を下げ、鳩山氏の首相辞任と同時に小沢氏が幹事長を辞するという「ダブル辞任」の一因になった。

 今回の代表選でも、党内一部の熱狂的な小沢シンパの要請にもかかわらず、立候補が困難視されていたのも「政治とカネ」の問題を抱えていたからにほかならない。

 小沢氏もそうしたことを自覚していたのであろう。当初は自身や自らに近い議員を政府や党の要職に就け、自らの影響力や求心力を維持するつもりだったようだ。

 しかし、「脱小沢路線」を掲げてきた菅氏が、小沢氏を含む挙党態勢づくりに引き続き難色を示したため、立候補決断に至った。
◆政権交代の原点に

 小沢氏の「政治とカネ」の問題を不問に付すことはできないが、立候補の動機が何であれ、代表選となることを歓迎したい。

 というのも、菅氏が何を目指すのか判然とせず、小沢氏と代表選を戦えば、国民の眼前で政策論争が活発に行われるからだ。

 菅氏は六月の首相就任後「最小不幸社会」や成長分野への重点的な公共投資で経済成長や社会保障充実を実現する「第三の道」などの理念・政策を掲げ、消費税率10%への引き上げ検討を表明した。

 しかし、七月の参院選惨敗後もこれらの理念・政策を維持するのか否か、〇九年の衆院選マニフェストの何を引き継ぎ、何を引き継がないのか、沈黙したままだ。

 急激な円高や株安など景況感の悪化に対する強いメッセージを、菅氏の口から聞くこともない。

 沈黙によって批判の芽を摘み、代表選を乗り切ろうとするのならそれだけで首相失格だ。あと三年間の政権運営は任せられない。

 代表選は一日告示、十四日投開票で、ポイント制で争われる。

 四百十二人の国会議員は各一票で二ポイントと算定。地方議員には全体で百ポイントが割り当てられ、ドント式で配分、党員・サポーターは三百ポイントで衆院三百小選挙区ごとに最多得票を得た候補が一ポイントを得る。

 選挙情勢は、前原氏や野田佳彦財務相のグループが菅氏を支持する一方、鳩山氏が一転して小沢氏支持に回るなど混沌(こんとん)としている。

 当選一回の国会議員や、党員・サポーターの投票行動も読み切れない。結果次第では、一年に三人も首相が代わることになる。

 菅陣営は、頻繁な首相交代に異論を唱えることで支持拡大を狙うが、ここは一度、政権交代の原点に返る必要がある。

 有権者は民主党政権に、自民党とは違う政治の実現を託した。

 その柱は官僚主導から政治主導への転換、無駄な事業見直しによる財源捻出(ねんしゅつ)、緊密で対等な日米同盟、であり、それは民主党が目指す「国のかたち」だったはずだ。

 自民党が五十四年にわたって構築した政治・経済・社会システムを変えるのは容易でないが、早々にあきらめ、自民党政治に回帰するなら民主党である必要はない。

 菅氏に今向けられているのは政権交代の原点を忘れ、官僚依存、増税路線、対米追随に戻るのではないかという疑いの眼差(まなざ)しだ。
◆混乱から新秩序を

 もし違うのなら、菅氏は日本をどんな国にしたいのか、その実現の具体策や「ねじれ国会」を乗り越える知恵を明確に語り、小沢氏と競い合わなければならない。

 小沢氏が勝って首相に就けば、「政治とカネ」の問題を執拗(しつよう)に追及され、国会の混乱は避けられないかもしれない。負ければ小沢氏が民主党を割って出て、政界再編に発展する可能性も指摘される。

 しかし、多少の混乱も、新しい「国のかたち」を実現する契機になるのなら、やむを得まい。

 

筆洗【東京新聞】

2010年8月27日

 まあ、当然の帰結なのかもしれない。民主党の代表選に小沢前幹事長が出馬を決めた、とのニュース▼何となれば、小沢さんの別名は「選挙の鬼」、あるいは「選挙の達人」。代表選も選挙には違いないから、一等得意な舞台を前にじっとしていられなかったとしても驚くには当たらない。いわば、<得手に帆を揚げる>というやつである▼もっとも、国民は「政治とカネ」の問題に十分な説明がないことも、まだ三カ月前に幹事長を辞して、表舞台を去ったばかりだということも忘れていない。しかも、急激な円高と株安で景気が二番底の危機に瀕(ひん)しているなど、待ったなしの課題が数多(あまた)あることも、当然、分かっている▼もちろん、菅政権が発足間もなく、もし小沢さんが代表選に勝てば、またまた代わって四年で実に六人目の首相になるということも国民は先刻、承知。そして、多くがとにかく短命政権はたくさんだ、とも思っている▼そんな思いも、小沢さんの支持派に言わせると「俗論」らしいが、とにかく、これが小沢さんの揚げた帆に吹いている世間の“風”だ。あの諺(ことわざ)の<得手>には得意技だけでなく「順風」の意があるそうだが、そういう感じはない▼有力候補が堂々雌雄を決すること自体は悪いことではない。だが、流行遅れの言葉に重ねるなら「KY」の感も否めない。即(すなわ)ち、“風”が読めていない…。

 

[小沢氏代表選出馬]経済非常時というのに【沖縄タイムズ、社説】
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-08-27_9610/   
2010年8月27日 09時27分
(9時間28分前に更新)

 「やはり」というよりも、「なぜ」という思いが先に立つ。

 民主党の小沢一郎前幹事長が、9月の同党代表選出馬を決意した。再選を目指す菅直人首相との一騎打ちがほぼ確実だ。実力者が出て政策論争を繰り広げた上で党代表が決まることは望ましい。だが、小沢氏の出馬について、違和感を覚える国民は少なくないだろう。

 鳩山由紀夫前首相の退陣とともに、小沢氏が幹事長職を退いたのは6月2日。大きな理由は「政治とカネ」問題だった。小沢氏に対し、鳩山前首相は「一番求められているのはクリーンさだ。私も引くが、小沢さんも身を引いていただきたい」と迫ったとされる。

 あれから3か月弱。小沢氏はこの間、自らの政治資金問題で十分な説明責任を果たしていない。この問題については検察審査会の審議が続いており、起訴される可能性も消えていない。クリーンであるか否かの結論さえ出ていない段階で、この国の首相の座に直結する民主党代表に名乗りを上げた小沢氏の感覚は理解に苦しむ。

 さらにいえば、小沢氏の背中を押したのが鳩山氏だということにもあぜんとする。鳩山氏は、小沢氏が民主党に入った経緯から「応援することが大義」と話したが、そうであれば、どうして6月に辞めさせたのか。辞めてもらうだけの理由があり、それが未解決であることは忘れたのか。

 小沢、鳩山両氏は、その点をまず明確に説明すべきだ。

 ともあれ、同党代表選は菅対小沢で一斉に走りだした。早くも党内対立は激化し、親小沢・反小沢グループがけん制し合う状況が始まっている。「党を二分する血みどろの戦い」「壮絶な戦いになり党分裂もあり得る」という過激な言動が漏れ伝わる。

 小沢氏の勝敗にかかわらず民主党は分裂含みになると指摘する声は野党サイドからも聞かれる。民主党が分裂すれば政界再編だ。

 衆参ねじれ国会の解消には政界再編が手っ取り早いという意見もあるが、政局にうつつを抜かす余裕など、今の日本にはないはずだ。

 目を転じれば、国内企業は急激な円高で青ざめている。1円の円高で、トヨタ自動車は300億円、ホンダは170億円の営業利益が消える。2011年3月期の想定レートに対する現状の為替水準はトヨタで5~6円、ホンダでも2~3円上回っており、長期化すれば大打撃だ。

 スズキの鈴木修会長兼社長は26日、現状の円高について「自分で企業を守るにはちょっと限界を超えてきた」と述べて政府の対策を求めた。

 円高による企業業績悪化を嫌気して株安も進行しており、景気回復期待は再びしぼみかけている。今、政府や政権党に求められているのは、国民の不安解消に向けて打てる手をすべて打つことだ。

 民主党は「国民の生活が第一」「元気な日本を復活させる」を掲げていることを認識してほしい。「コップの中の嵐」で国政を混乱、停滞させることは許されない。

 

小沢氏出馬 みそぎは済んでいない【琉球新報、社説】
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-166860-storytopic-11.html
2010年8月27日

 9月1日告示、14日投開票の民主党代表選を前に、政権政党内で派閥抗争が激化している。
 「政治とカネ」の問題で要職を幾度も辞職に追い込まれた小沢一郎前幹事長が、またも火種である。もういいかげんにしてほしい。
 国民不在の派閥抗争、不正な政治献金・資金問題や政官財の癒着などから政権の座を失った自民党。その自民党から「コップの中の争い」とまでやゆされているのが、政権政党・民主党の現状である。
 みんなの党の渡辺喜美代表は「民主党の権力構造は、相変わらず小沢対反小沢」と指摘している。
 今回の民主党代表選に向けた動きは、「脱小沢」対「反菅」というネガティブな権力闘争の様相だ。
 政治とカネの問題で支持を減らし、普天間問題で首相の座を追われるように去った鳩山由紀夫前首相が、後継首相の菅直人氏を引きずり降ろす役割を演じている。
 直前まで「菅支持」を訴えながら、今度は手のひらを返すように「小沢支持」へとぶれる。
 普天間問題で「最低でも県外」と県民を期待させながら、最後は「学べば学ぶほどに抑止力は必要」との勝手な論理で「県内移設・辺野古回帰」にぶれ、県民を落胆させた鳩山前首相だが、普天間問題での反省が感じられない。
 沖縄県民を裏切った次は民主党内の権力闘争をあおる。民主党のトラブルメーカーになっていないか。
 小沢氏の対応も解せない。不明朗な政治資金をめぐり、検察審査会の審査を受ける身である。
 国民に対し自身の「政治とカネ」に関する十分な説明もなく、みそぎも済んでいない。
 一方の菅氏は参院選での突然の消費税増税論に加え、普天間問題でも辺野古移設の日米合意堅持を主張し国民、県民からの支持は低迷している。
 現在のところ菅、小沢氏以外に代表選立候補の動きはない。
 株安・超円高対策、財政再建、教育改革、公約見直しなど国家・国民的課題が山積する中で、党内の派閥抗争に明け暮れている場合ではなかろう。
 国民、県民的には菅、小沢氏ともに不満足な選択肢だ。
 だが、普天間問題では小沢氏は県外移設派で、消費税にも否定的で菅氏の主張と明確に異なるという。代表選の論戦の中で、政策の行方をしっかりと見据えたい。

 

小沢氏出馬表明  大義なき「賭け」と映る【京都新聞、社説】
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20100827.html

 民主党の小沢一郎前幹事長が党代表選への出馬を表明した。「次の首相」を選ぶ政権党の党首選であるにもかかわらず、メンツと怨念(おんねん)が渦巻く党内抗争の末の、大義なき「賭け」と映る。
 小沢氏は参院選敗北の責任や衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しをめぐって菅直人首相を批判してきた。
 確かに参院選の総括は不十分で、政治主導の生命線である国家戦略室は縮小、目下の経済情勢にも反応は鈍い。
 とはいえ、小沢氏らが掲げる公約の「原点回帰」には賛同できない。2010年度予算編成は早くも財源の壁にぶつかっている。公約が既に破綻(はたん)していることは誰の目にも明らかだ。
 資金力をバックに選挙を差配し、側近議員を増やし、権力を維持してきた小沢氏。権謀術数をろうする旧来型の政治手法に「ノー」を突きつけたのが、昨年の政権交代ではなかったか。
 しかも、小沢氏は収支報告書虚偽記入事件で、東京第5検察審査会の議決によっては強制起訴の可能性が残る。
 小沢氏の背中を最終的に押した鳩山由紀夫前首相の行動も不可解だ。菅、小沢両氏の仲介役を任じていたようだが、自身の研修会に小沢氏を招いたかと思うと、首相再選へ協力を口にし、きのうは小沢氏支持を表明した。
 鳩山氏が小沢氏を引き連れ、首相と幹事長をそれぞれ辞任してから3カ月もたっていない。一蓮托生(いちれんたくしょう)の要因となった「政治とカネ」について、国民が納得できるような説明をどちらからもいまだに聞いていない。世論調査が示すように国民の視線は依然として厳しい。なのに「小鳩」復活である。
 一方、菅首相にも国民とのズレを感じる。代表選で波風を立てたくないのか、このところ政策遂行への気迫が伝わってこない。その一方で新人議員には衆参同日選にまで言及して支持を集め、「脱小沢」演出に余念がない。
 反菅か、反小沢か。先鋭化する権力争いの中で空々しく語られるのが「挙党態勢」という言葉だ。本来、それは目的でなく、何かを進めるためのものであるはずだ。問題はその何か、つまり肝心の政策が定まらないことだ。
 円高・株安でデフレの出口がさらに遠のき、道筋の見えない社会保障改革とも相まって消費に水をさしている。熱中症で亡くなる独居のお年寄りや虐待で失われる幼い命が後を絶たない。
 代表選が「菅対小沢」で行われるのなら、小沢氏との距離感をめぐる数合わせではなく、山積する課題や「ねじれ国会」といった難局を乗り切る知恵で勝負してほしい。首相は近く政権構想を発表するが、小沢氏も早急に経済政策などの処方せんを示すべきだ。
 政権交代を選んだ国民から民主党は遊離し始めているように見える。代表選で党員・サポーターをどれだけ巻き込めるか、まずはそれが鍵となる。

[京都新聞 2010年08月27日掲載]

 

凡語【京都新聞】

 もう6年も前の話だが、記者会見嫌いといわれる小沢一郎氏に直接、話を聞いたことがある。共同通信の加盟社論説研究会でのことで、小沢氏は当時、民主党の代表代行だった▼「どうする日本の政治」と題した講演と質疑で、小沢氏は当時の小泉純一郎政権を厳しく批判した。「この程度の約束を守れなかったのは大したことではない」と国会答弁した首相の姿勢が、「一番いけない」と憤った▼「約束を守らないでいいんだという姿勢が日本の社会を悪くしている」。鋭い批判が続いた。地方でも都市部でも国民の政治意識は違わないと語り、何としても政権を取って最後のご奉公をすると熱を込めて語っていた▼一方で政治倫理については淡泊だった。政権を狙うならせめて倫理面だけでも与党を上回るべきでは、と質問すると同意はしたが「悪いことをしたやつは法で厳しく裁けばいい。でも悪いのは与党にも野党にもいる」と▼その後の選挙や政治の流れを見ると、小沢氏の読みの確かさには驚く。政権を取って選挙で訴えた国民への約束を果たすとの信念は一貫しているともいえる。菅直人首相に対抗しての民主党代表選出馬が昨年の衆院選での約束を守るためなら、堂々とそう訴えればいい▼同時にぜひ語ってほしい。同じ政権公約に盛り込まれた企業・団体献金を禁止する政治資金規正法の改正案提出を。国民への約束を、守ってもらいたい。

[京都新聞 2010年08月27日掲載]


 以下、資料として採録。

「応援するのが大義」鳩山氏が小沢氏を全面支援(08/26 09:47)【ANN】動画あり
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/200826013.html

 民主党の小沢前幹事長が代表選への出馬を表明したことを受けて、これまで菅総理大臣を支持してきた鳩山前総理大臣は「応援するのが大義だ」と述べて、小沢氏支持を明らかにしました。

 鳩山前総理大臣:「(小沢前幹事長が)民主党・自由党合併の時からの同士としての協力が得られるなら出馬したいと」「私の一存で小沢前幹事長に民主党に入って頂いた。その経緯からして、私としては応援すると、それが大義であると」
 また、鳩山氏は、これまで菅総理支持を明言してきたことについて「民主党の一議員として応援することは当然だという意味だ」と説明しました。挙党一致体制を築くことを求めて小沢氏と菅総理の仲介役を務めてきた鳩山氏でしたが、菅総理が「脱小沢」路線を変える気配が見られないことから、方針転換したと思われます。さらに、鳩山氏は、総理大臣が次々と替わることに批判が出るのではという懸念に対し、「より良い国になれば評価が変わる」と理解を求めました。


鳩山前首相「小沢氏を応援するのが大義」【朝日】
http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY201008260100.html
2010年8月26日11時0分

民主党の小沢一郎前幹事長との会談を終えた鳩山由紀夫前首相=26日午前8時32分、東京都港区、金子淳撮影

 民主党の鳩山由紀夫前首相が26日朝、小沢一郎前幹事長と会談後、記者団に語った内容は、以下の通り。

 ——小沢さんが出馬の意向を固めたと

 「うん。その通りです。昨日の菅総理との会談の模様をたずねられたので、私のほうから概要を申し上げました。その結果『それならば、民由合併の時からの同士としての協力が得られるならば出馬をしたい』というご意向を述べられたところであります」

 ——鳩山前総理が全面的に支持をする?

 「私は……、私の一存で、小沢先生には民主党に入って頂いたと。その経緯からして私としては応援をすると。それが大義だと思っています」

 ——これまでは菅総理支持だった。

 「常に、今政権として行動しておられる総理に対して、民主党の一議員として応援するのは当然だという意味で申し上げてきました」

 ——首相が代われば1年で3人。国民から批判も

 「それは、よりよい国になれば、当然評価が変わると思います」

 ——小沢さんをめぐっては政治とカネをめぐって国民のからの批判。どういう風に説明?

 「うん。それは小沢先生が、そのようなことを背負いながら、しかし、それでもこの国のために行動しなければならんと。それを超えてね。自分自身の問題がありながら、しかし、国のために命を懸けたいと、そのように決断をされたということでしょう。すなわち、ご自身がそのことはしっかりとなさる」

 ——鳩山グループとして支持するのか。

 「……」(車に乗り込む)


「びっくり」菅陣営に衝撃と動揺…小沢氏出馬【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100826-OYT1T00373.htm?from=main2
特集 民主党

 民主党の小沢一郎前幹事長の党代表選出馬表明に、政府・民主党内には衝撃が走った。

 閣僚は一様に口が重く、小沢氏の出馬表明だけでなく、一時、「菅支持」を表明した鳩山前首相が「小沢支持」に転換した「ダブルショック」の大きさをうかがわせた。

 菅グループの荒井国家戦略相は26日午前、首相官邸に入る際、記者団から小沢氏出馬の感想を求められると、「今、聞いてびっくりした」と動揺を隠せなかった。玄葉公務員改革相は記者団の質問に応じなかった。

 仙谷官房長官は同日午前の記者会見で、代表選に関する質問に「コメントしない方がいい」と言葉を濁した。菅、小沢両氏の対立が党内の亀裂につながるのではとの質問には、「そんなことはあり得ない」と強調した。

 菅グループの重鎮、江田五月・前参院議長は25日から中国に外遊中で、菅陣営の関係者が小沢氏の出馬表明を受けて慌てて、「30日の帰国予定を何とか前倒しできないのか」と江田氏側に問い合わせる一幕もあった。

 一方、首相は26日、衆院当選1回の民主党衆院議員らとの会談で、「民主党は代表選挙で分裂したことはない。(私が)再選させていただいた時には、命をかける覚悟で、首相としてすべての時間を費やす覚悟だ」と述べた。

 小沢氏を支える議員は気勢をあげている。

 小沢氏に近い三井辨雄国会対策委員長代理は26日午前、東京都内で小沢氏と会談した後、記者団に、「出る以上は、当然、勝たなくてはいけない。小沢氏は決断して吹っ切れたというか、声(の張り)がいつもより素晴らしかった」と語った。

 小沢氏に出馬を要請してきた当選1回の村上史好衆院議員は、「日本の現状を変えることができるのは小沢氏以外にいないと思っていた。小沢氏出馬を受け、日本のために一生懸命頑張ろうという思いだ」と声を弾ませた。

 一方、鳩山グループの小沢鋭仁環境相は、「堂々と代表選を戦い、その後は党内融和による党運営を目指していきたい」と語った。菅氏、小沢氏のいずれを支持するかについては、「明らかにする段階ではない」と述べるにとどめた。
(2010年8月26日12時19分  読売新聞)


小沢氏「不肖の身だが決意」、鳩山氏「応援するのが大義」【日経】
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819481E0E4E2E2918DE0E4E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819481E0E4E2E2E08DE0E4E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2
    2010/8/26 9:55

 民主党の小沢一郎前幹事長と鳩山由紀夫前首相が会談後、記者団に発言した主な内容は次の通り。

 【小沢氏の発言】今、鳩山氏と話をした。鳩山氏からは「おまえが代表選に出馬の決断をするならば、私としては全面的に協力し、支援していきたい」という話をもらった。今日ただいま鳩山氏と、不肖の身であるけれども、代表選に出馬する決意をした。今後ともよろしくお願いする。

 【鳩山氏の発言】昨日の菅直人首相との会談の模様を聞かれたので、私の方から概要を話した。その結果、それならば民主党と自由党が合併した時からの同志としての協力が得られるなら出馬をしたいという意向を述べられた。

 私の一存で小沢先生には民主党に入ってもらった。その経緯からして私としては応援する。それが大義だと思っている。(菅首相支持は)すでに今、政権として行動している首相に対して民主党の一議員として応援するのは当然だという意味で申し上げてきた。

 小沢先生が自分自身の(政治とカネの)問題がありながら、しかし、国のために命を懸けたいと決断をされたということだろう。

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